第31戦：要因 ページ34
清水side
翌日
「谷地ちゃん、清水、手伝うよ」
声のした方に顔を向けると、そこには白川がいた。
きっと私達が持っているドリンクとタオルの山を見かねてだろう。
「平気、大丈夫だから」
「そ、そそそそうですよ！……あれ、他の皆は何処ですか？」
「皆まだ外周中。俺以外にも影山と日向が終わったんだけど、二人とも速攻の練習に夢中でさ………よっと」
「！」
「ひゃっ！？」
説明してくれると、白川は私達が油断している隙に双方のドリンクとタオルを半分ずつ奪っていった。
「…大丈夫だって、言ったのに」
それでも、気を使われるのに悪い気はしなかった。
私たちのことを考えてくれているのだと思うと、嬉しかった。
「ハハ、我ながら卑怯だとは思うけど、意識逸らさないと二人とも持たせてくれないだろ？
二人とも頑なだし、一生懸命だしさ」
こういうところが、彼が人に好かれる要因の一つだと思う。
白川は、普通は口に出せなさそうなことを、すんなり言葉として紡ぎ出す。
けれど、それは酷く心地よく、そして不安定だった。
「…じゃあ、お願い」
「す、すみません……」
白川は満足そうに歩き出した。
白川が烏野に来て、まだ一週間だ。
それなのに、皆からの信頼は驚くほどあつい。
そして、稀に見る既視感がある人もいるようだ。
特に菅原は、白川と話していると二人して不思議そうな顔をしているときがある。
白川の背後をよく見ていると、異変に気づいた。
『………谷地ちゃん』
『…………はい』
肩が落ちている。いつもは心配になるくらいシャキッとしているから、若干前のめりになっているのには凄く違和感がある。
そして、歩く早さ。
これでも伊達に三年運動部のマネージャーをしているわけではない。
白川はどちらかというとスタスタと颯爽に歩き、いつの間にか去っていることがしばしばある。
だが今日はなんだかリズムが悪く、歩幅もバラバラ。右側に重心が偏っている。
『何かあったみたいね』
『はい。どうしたんでしょう？』
頭の回転の早い谷地ちゃんも、やはり白川に何かあったことに気づいたようだ。
「＿＿＿…白川」
「ん？どうしたの？」
やっぱり、彼も烏野の住人なのだ。
皆は彼を受け入れ、そして共に戦う。
そして私達は、それをサポートする。
「何かあったんでしょう？話して」
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もこ(プロフ) - コメント失礼します！私男主の愛され大好物なので嬉しいです！出来たら恋愛的に愛されたいです。ハイキューのキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (8月9日 18時) (
レス) @page2 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
こはく - まさかの誕生日同じ！？！？ (2020年3月9日 4時) (レス) id: 6cdf8d4909 (このIDを非表示/違反報告)
こば(プロフ) - 唯さん» ありがとうございます！今日でたくさん投稿できてよかったです(*´∀｀) (2014年10月26日 21時) (レス) id: 426625a955 (このIDを非表示/違反報告)
唯 - 新キャラ登場ですね！続き楽しみに待ってます！(*^∀^*) (2014年10月26日 20時) (レス) id: f0582043c0 (このIDを非表示/違反報告)
こば(プロフ) - みずたま。さん» みずたま。さん、コメありがとうございますっ！はい、なんかこのまま続編とかいかないと伏線だらけで終わっちゃいそうなのでシリーズ化する予定です(笑)気を抜くとすぐ更新を怠ってしまうので気を付けたいです…(;＞_＜;) (2014年10月13日 15時) (レス) id: 426625a955 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こば | 作成日時：2014年8月25日 17時
