3手が届かないはずの君へ【男性声優】

手がやっと届いた君へ ページ11

花江Side

いろいろあったけど終わりよければすべてよし！！

あの日はAの家に泊まってアニメ見たり、結局部屋物色したり、手料理を振舞ってもらったり、盛りだくさんだった。

当然手なんて出てない。
高校生じゃないんだし、理性は育っている。それに…気恥しいが、大切にすると決めたから。


そして今、江口さんに質問攻めされている。
仕事場が同じ建物だったらしく、偶然、ばったり。


「最後までグダグダだったわけね？流石焦れったオタクカップル」

「まぁ…って宏太朗から聞いてないんですか？」

「いや、一通り聞いたよ？でも人から聞くのと本人から聞くのって違うじゃん」

「確かに……え、言いふらさないで下さいよ？」

「流石に人のプライバシーを守る心は持ち合わせてるよ。

そういえば美月ちゃんだっけ？相馬が勢い余って連絡で「あいつらとうとう付き合った！」って送ったらしい」

「おっと……でもそっちの収集はAの仕事なんで応援しときます」

「あれ、意外と塩対応なの？」

「プライバシーの侵害なので教えません」

「えぇ〜」


もぉ〜と呟く江口さんに「じゃあ次の仕事行きますね」と別れを告げ、大股でスタスタと歩く。

あの日から数日、毎日連絡はとるし電話もするし、時間を無理矢理こじ開けて会ったりもする。

不意打ちで会ったときのAの顔時たら可愛いもんじゃないもう神。


これのどこが塩だ江口さん。砂糖ですよ、ドロドロですよ。

もういっそ同棲したい。
Aなんて恥ずかしがってソファ座る時も間隔空けるんだから。もっとくっつく事に慣れてもらわないと！

でないと先に進めないし…！


俺が一人でニヤニヤしているとスマホが震えた。

「お疲れ様です、本当無理しないでくださいね！連絡遅くても大丈夫ですから！！」

と朝、話していたやり取りに引き続き返信が届いた。

その返事に「俺がしたいからいいんだよ」と送ると

「だから返信早いんですよ！暇人ですか！多忙でしょう！！」

と少し怒られる。


やっぱり俺、Aのことが大好きだ。



☆★☆★☆★☆★☆★

やっと終わりました…！
おまたせしてごめんなさい！
リアルが多忙でしてなかなか書く時間が取れず…！！

無理矢理終わらせた感が否めませんがどうかお許しを…！！！


続編として、短編のお話をこれからも書くかもしれません！
私のモチベ次第ですが！

その時はどうぞ見てやって下さい…！



それではここまでお付き合いありがとうございました！

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