18回目 ページ19
父を亡くしてからは父との約束通り、母を守って支えて、できるだけ迷惑をかけないように生活した
小さい頃は普通の子とかけ離れた力を持ち、よく「Aに喧嘩ふっかけたら殺されるぞ！」と言われていた
それほどの力だった
だけど中学生になって女子の中では圧倒的な強さを保っていたものの、男子には叶わなくなっていった
これが男女の差か……なんてしみじみ思いながら日々を過ごしていた
母には褒めて貰いたくて、なでなでして貰いながら甘やかして欲しくて
勉強やら運動を頑張っていた
勉強は常に1番だった
運動面は少し苦手だったが上位には立っていた
芽夢と私はお隣さんということもあり、
幼稚園の頃からずっと一緒だった
芽夢は勉強が苦手で、運動はいつも1番。
だから勉強は私が教えて、運動は芽夢にトレーニング的なのをしてもらっていた
私達は2人いれば最強だね！とよく言っていた
勿論今でも二人居れば最強だ
誰にも負けることは無い。
母に私達は双子のように思ってもらっていて、可愛がってもらった
お互いの家でお泊まり会もよくしたし、お揃いの服を母に作ってもらって着たりした
中学3年になり受験生
高校どこに行くかと芽夢と話していると近くの所でいいだろうと言う話になった
偏差値もある程度低く、芽夢にはちょうど良かった
私も芽夢と居れば安心出来たし、高校は卒業できればどこでも良かったのでその高校に入った
入学し、学校にも慣れてきた頃
母から「金を借りた」と告げられた
「なにに、？」と聞き返すと
「家を買ったの。芽夢ちゃんと貴方が安心して暮らせる場所」と言われた
突然どうしたんだ
母の唐突なとち狂ったような考えに唖然とする
そしてニィッと笑顔を作って「二階建てよ」といい、狂ったように笑った
私が「お母さん！！？」と言って肩を揺すると今度は泣き出してしまう。
情緒不安定な母を心配し、精神科へ連れていくと適応障害だと申告された
それから月一ペースで精神科に母は通っていた
恐らく原因は私を支えようと頑張って朝も昼も夜も働いていたせいだ
学校で芽夢に
「お母さん、私たちの住む家、買ったらしいの……金を借りて」
と言った
すると予想外の言葉が帰ってきた
「どこから？」
と。
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桜兎 - あの、その、語彙力無くてごめんなさい！最高でした！ (2021年3月21日 0時) (
レス) id: c371e4e48b (このIDを非表示/違反報告)
ASNARO(プロフ) - 面白かったです!!!何か好みかも。ざまぁみろが良かった！ということです！ (2021年2月3日 16時) (レス) id: 1e09b42dc7 (このIDを非表示/違反報告)
やと(プロフ) - 胡蝶さん» 本当ですか！！嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年1月5日 19時) (レス) id: d7342b4737 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶(プロフ) - めちゃくちゃ私好みの結末で本当に読んでて楽しかったです！！ (2020年1月5日 18時) (レス) id: 9a04d31645 (このIDを非表示/違反報告)
やと(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございます！他の作品もそうなんですけどなんか終ご雑になってしまう悪い癖が……はい！お楽しみにm(_ _)m (2020年1月5日 16時) (レス) id: d7342b4737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みなと | 作成日時：2019年9月11日 22時
