8、2人きりですねパイセン ページ9
ボルトSide
『だから……ちょっとだけドキドキしちゃいますね。』
ボルト｢は、｣
そう言って掛け布団に深く潜り、目だけこちらに向けるA
目しか見えてないのに心做しか顔を赤らめているようにも見える
『何気、先輩と2人きりとか初めてじゃないですか？っておーい？パイセン？反応してくださいよ！』
ボルト｢あっ、すまん、二人きり……そうだな、初めてかもしれないな｣
『どうしたんですか？さっきからぼーっとして。』
掛け布団から顔を出し俺の顔を覗き込むA。
そのせいでずいっと近くなる顔の距離
コイツ……ちゃんと見た事なかったけど、整った顔してんだな
案外、かわい――――『パイセン！？』
ボルト｢いっ！？いや、？なんでもない！！！｣
いやいやいや、可愛いのは後輩としてであって、女の子として可愛い訳では無いだろ……うん
『そうですか。んー？パイセ〜ン顔赤いですけど…もしかして、意識しちゃいました？』
意識……
ボルト｢い、いやぁ？そんなことないぞ？ここが暑いんだ！クーラーくらいつけてほしいまんねん！｣
違う断じて違う……可愛く感じるのは後輩だからだ…
『ふーん？今温度13度ですけど』
Aが隣にあった温度計を手に取って俺の前に｢ほれ。｣と差し出す
確かにそこには暑いとはとても言えない温度
クーラーなんてつけたらこごえてしまう
ボルト｢も、もしな？もしもだ。俺がお前のことを好きだと言ったらどうするんだ？｣
俺が質問をしてから少し考える素振りをしてから軽く口を開いた
『うーん…パイセンカッコイイし、背も高くて、イケボでいい所いっぱいですけど…亀だからなぁ…どうだろう…』
はっ、そうか……亀と人間………
ボルト｢そうか……｣
『えっ、先輩？そんなに落ち込まないでくださいよ！私先輩達のことを大好きですよ！』
ドキ
｢もちろんつる公氏もね｣と笑顔でこちらを見るA
先輩"達"……
？？？
なんでこんなにモヤモヤするんだ……
……考えるのも面倒くさくなってきた…そもそもAが変なことを言い始めるからまんねん…！
というか
たとえ亀だとしても男と保健室で二人きりなんだぞ……？
もう少し危機感ってもんを……
……………考えたってしかたないまんねん
また、暫く考え込んでしまっていた俺をまたまた覗き込んでいるA。
俺はなんだかムッとして
覗き込んでいるAの口に手を当て、その上からキスしてやった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 54人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
プルプルプリン - 面白いです！ 無理のないよう更新がんばってください！ (2021年3月13日 10時) (
レス) id: af58e630ec (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ餅 - 面白いです！ 無理しない程度に更新楽しみにしてます！ (2021年3月13日 10時) (レス) id: af58e630ec (このIDを非表示/違反報告)
喜久福 - 何回も見返しちゃいます！とっても面白かったです！更新楽しみにしています！！ (2021年3月7日 23時) (レス) id: 561dbe4993 (このIDを非表示/違反報告)
モチノ - さいこぉです(^_^) 続きまってます…! (2020年6月12日 19時) (レス) id: 11186ad5c2 (このIDを非表示/違反報告)
豆乳 - 見ていてとても面白いです…！！！続き待っています…！ (2020年5月8日 19時) (レス) id: d731abad78 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：真己 | 作成日時：2020年3月26日 0時
