いつか彼を好きになります！

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『Aちゃんだって可愛いじゃん』






『見た目クールビューティなのに



俺と話すとき目逸らして緊張してるでしょ



もしかして男に慣れてないな？』









そうです、だからからかわないで…





とも言えず





なんて言えばいいか分からなくて





下を向いて黙り込んだ









ふふっもしかして図星だった〜？







なんて言っている彼……またからかわれた









余裕そうにわたしのことに踏み込んでくる健人さん








それが悔しくて恥ずかしくて








やっと口を開けた







「…からかわないでください」









『じゃあさ……



俺と連絡先交換しよ』









普通じゃあさで繋がる言葉？









数時間前に出会ったばかりの




6つも年上の大人な彼から






わたし的超難問が出された









『ほら、スマホ貸して？』









わたしまだなにも言ってないのに




するりとわたしの手のひらからスマホが消えた








ぱぱっとわたしのスマホにタップして









『はーい完了〜』







返ってきたスマホの画面をみると




新しい友達の欄に加わっている"健人"の文字









『はい！追加しておいたからよろしく〜』









『…ってねぇ、Aちゃんまた俺のこと見てない』









スッと横から入ってわたしの顎に触れた手は




健人さんのもの









すぐさま、くいっと自分の顔が健人さんの方を向く






これは強制、健人さんのせい









自分でも分かる。かぁーっと赤くなった顔







なにも抵抗できない、力が抜ける








『ははっ、ほらやっぱり〜




Aちゃん、反応可愛い』









はっと気づいて







まだわたしに触れたままの





健人さんの右手を下ろそうと手を伸ばした瞬間









顎から手を離し、代わりにわたしの手を捉えた




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