いつか彼を好きになります！

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奈那「いや、そろそろお開きにしようと思ったけど


健人くんもいたから話に来た」






おいおい俺は？ってちょっと口を尖らせる風磨さん



それを見た奈那はニヤニヤ




結局奈那の目的は風磨さんじゃーん






なんて言えるわけもなくただ突っ立ってたら





『ほら、Aちゃんもおいで』




『一緒に話そう』





優しいお顔でこれまた優しい声で



わたしを呼んだ




おまけに隣の椅子を引いてくれてる




現実王子ですか









いつのまにか

キッチン側の風磨さんの隣に奈那がいて




健人さんの隣の椅子にわたしは座った





さっそく風磨さんと奈那は二人の世界へ…



顔見合わせてふふっと笑って



カウンターの奥に消えた









あぁーもう気まずいよ〜って



いかにもナチュラルにカウンターの物を見たりして



足をぶらぶら









……さっきから視線感じる





そんな視線を送ってるのはただ1人





ゆっくり健人さんの方を向く





こんな近距離で見られると反応に困る






『Aちゃん、やっとこっち向いた』






さっきから行動も言動も王子みたいで




その余裕ぶりはやはり大人






恋愛経験皆無のわたしはもちろん戸惑うわけで…





「え、」





『ねぇ、Aちゃんって


すらっとしてて大人っぽいよね


奈那ちゃんとはまた違うタイプで


2人見てて楽しそう』





『なんか俺と菊池みたいな』









へぇ2人は苗字呼びなんだ




って今はどうでもいい









「そうですね、奈那は明るいし表情豊かで可愛いです」







素直な気持ちがぱっと出たけど






健人さんをみるとじっとわたしを見つめて




なにも発さない




何か考えてる…？









「えっと、、なんですか？」






はぁ〜可愛くないわたし




こんな顔が整っている人が隣にいるのに




話も切り替えることができない


気も使えない自分に嫌気がさす









足を組み直してもっと近づいてきた彼が







さらにわたしを追い詰める






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