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〈７〉 ページ7
「さっきの聞かなかった事にしといて。」
申し訳なさそうに手を合わせながら、私の目を見てそう述べた。
翔「マジごめんね。俺彼女にもよくデリカシー無いって怒られんの。ガチごめん。」
『全然大丈夫です、』
蓮「JKに気遣わせてんじゃん、翔太くん。」
翔「うるせえな。もう一杯ココア作るから許して？」
きゅるんとした目で私を見つめてくるので、こくりと頷く。
そうすれば嬉しそうに私の手元にあった空のカップを取りカウンターへと戻る。
蓮「名前なんて言うの。」
いつの間にか私の隣に来て、椅子を引きながら尋ねてきた。
『A、村上Aです。』
見知らぬ人に名前を教えていいものかと不安になったものの、この人達なら、なんてなぜか思ってしまったんだ。
蓮「Aね。俺目黒。ココア作ってる人は渡辺。彼女持ちだから好きにならないようにね。」
翔「余計な情報言ってんじゃねえぞ、目黒。」
コトリ、と二杯目のココアを私の前に起きながら隣に座る目黒さんを睨みつけてる。
『あの、』
少し不安げに彼らを見つめる。
『私の話、聞いてもらえませんか。』
目を開き驚く渡辺さん。
待ってました、と言わんばかりに微笑む目黒さん。
蓮「いいよ。俺らが聞いてあげる。」
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作者名：Koala | 作成日時：2022年10月24日 20時
