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〈６〉 ページ6
「目黒は辞めとけ。」
『え？』
「あいつ、ああ見えて女癖悪いから。」
『え、いや、違、』
「ちょ、翔太くん変なこと言うの辞めてくださいよ。こいつはそんなんじゃなくて家に帰りたくないって言うから連れてきただけ。」
いつの間にか裏に行って着替えたお兄さんが出てきた。
黒いシャツの第二ボタンが外れていて、キラリと首元のシルバーネックレスが光る。
「ふうん。 ... それはさっきからずっと鳴ってるそのスマホが関係してんの？」
『 っ .. 』
思わずスマホがあるブレザーの左ポケットを握る。
.. バレてたのか。
「あーあ、聞いちゃったよ。もう少し慣れてから聞こうと思ってたのに。」
「え、ダメだった？まじごめん。」
「まあ、いいけどさ。」
こんな私に気を使ってくれようとしてる。
私を対等に扱ってくれようとしている。
.. この人達になら話してみてもいいのかな、
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作者名：Koala | 作成日時：2022年10月24日 20時
