小悪魔な大我くん。Ⅱ (ページ5)

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裕太「はい、ホテル着いたぞー」

買い物を終えたら結構時間がギリギリだったことに気づき、急いで集合場所まで戻った。

幸い玉ちゃんもギリギリだったから、怒られずに済んだ。

そんなこんなで、１日目はだいたい終了。

ホテルはめちゃくちゃ綺麗なところで皆でわくわくしてる。

「加奈子ー！温泉あるって！！」

加奈子「まじ？超楽しみ！！！」

優吾「……ｿﾜｿﾜ」

樹「女子ーず。高地もトークにいれてあげて。温泉好きだから」

「まじ！？語ろうぜ高地！！」

ジェシー「温泉について語ることある？？？」

北斗「しかも高校生がね」

それぞれ部屋に荷物を持っていく途中。

エレベーターでそれぞれの部屋を確認してる。

樹「え！じゃあ加奈子たちの部屋と俺らの部屋近いじゃん！！」

ジェシー「階段上がればすぐそこ？」

加奈子「両部屋とも階段のすぐそばにあるのね」

優吾「じゃあ集まっちゃおうよ」

慎太郎「トランプでもウノでもしよ！！」

北斗「声でけぇわ」

皆でわいわいと盛り上がっている中、隣に立っていた大我くんが私の制服の裾をツンツンと引っ張った。

大我くんの方を見ると、小さな声で「耳貸して、」と言った。

大我「……あとで、男子の部屋来てくれない？皆がいなくなった後に。」

「……？……う、うん。わかった……」

大我「……ふふ。待ってるね。」

大我くんは満足そうに微笑んで見せた。

「……あー気持ちいいー！！」

温泉に入り、ご飯も食べ終えてベッドにダイブ。

なんて幸せな時間……

加奈子「A～今から樹たち来るって。」

加奈子がソファーに座りスマホをいじりながら言う。

この部屋、２人部屋にしてはまあまあ広い。

贅沢なホテルだな。

「下着隠した？」

加奈子「トランクの中に」

「掘り起こされたしばこ」

加奈子「犬じゃあるまいし」

２人で雑談していると、部屋のドアをドンドン叩かれる。

加奈子が開けると、そこには大我くん以外のメンツがいた。

ちゃんと全員ホテルの浴衣着てる。

加奈子「偏見だけど樹と慎太郎はジャージだと思った。」

北斗「俺もそうだと思ったよ」

樹「俺たちだって浴衣着るんですー」

慎太郎「女子の部屋きれー」

優吾「お前らが散らかすんだろ」

「想像できる」

ふと、スマホに通知が来ていることに気が付いた。

大我くんからで、「部屋で待ってる」ときていた。