155.おねだり ページ6
・
ああ、こういうやり方
ほんとにズルい…
耳たぶを噛まれた瞬間、全身から力が抜けた。
雅紀が私の脇を持って、枕のところまで引っ張り上げる。
ダウンライトに雅紀の顔が照らされて、長いまつ毛が頬に影を作った。
「すぐ脱がすのは…惜しい、かも」
大きな手がするりとお腹を撫でながら、腰のあたりへ移動する。
次の瞬間、ギュッとお尻を掴まれた。
「あ、無い」
「バッ…いちいち言わないでっ」
そのまま何度もスリスリとお尻を撫でて
「なんか…好きかも」
とか言うから
「変態っ」
って頭を小突いたら、突然、スイッチが入ったみたいに貴族さまが現れた。
「そんな俺が好きなくせに…」
悔しいけど、否定出来ない。
私はヤンチャで、
ちょっとうるさくて
油断するとセクシーが過ぎる
この相葉雅紀という男が
好きで、大好き過ぎて
たまらないんだ
「そうよ…悪い？」
「あれ、素直だね」
「たまには、ね」
「じゃあ、素直ついでに、おねだりしてよ」
「おねだり？」
「そ。して欲しいこと…言って？」
私は既に下着一枚の状態で、
上から見つめる雅紀は生まれたままの姿だ。
これってもう、
おねだり＝いやらしい想像しか浮かばないじゃん。
「んじゃ…ふ、普通で」
「ちょっ、ヤベ。ツボった(笑)普通って」
「あ、やっぱ止める」
「え！変態コース？」
「ちがっ！」
「じゃあ、なに？」
恥ずかしいけど、思い切っておねだりする。
「チュー…」
「チュー？」
「したい」
そう答えると、雅紀がツンと啄ばむようなキスをした。
「こう？」
「もっと…」
今度は顔を斜めにしながらゆっくりと近づいて、唇の内側を押し付ける。
5秒くらい経って、静かに顔を離すと、雅紀はふふっと照れ臭そうに笑った。
「まだ？」
「ん」
だんだんと男の顔になっていく雅紀。
舌先で歯列をなぞって、私の髪にぐしゃりと指を通すと、ハァと息を吐いた。
「…満足した？」
「ううん…足りない」
雅紀が薄く目を開けたまま、鼻の先を擦り合わせる。
「ワガママ、だなぁ」
「嫌いに…なった？」
「そんなわけないじゃん…」
そう言いながらゆっくりと髪を撫でて、今度は両手で頬を包んだ。
「A、深呼吸して」
「え、」
「そんなにチューして欲しいなら、もんのすごいのしてやるよ。その代わり」
「…代わり？」
「窒息してもしんないよ」
そしてこの後、雅紀は言葉通り、息も止まるようなキスをした。
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かおりん(プロフ) - Naoさん» 第7章もグイグイ来る大野さんをお楽しみに＼(^o^)／ (2017年10月26日 22時) (
レス) id: 06acd18c63 (このIDを非表示/違反報告)
Nao(プロフ) - 相葉君、ピンチ(゜ロ゜)私もリーダーにやられてます！ｸﾞｲｸﾞｲキテる！続き楽しみです！ (2017年10月25日 22時) (レス) id: b3c5110029 (このIDを非表示/違反報告)
かおりん(プロフ) - マーさん» マーさん、コメントありがとうございます＼(^o^)／すぐ波風立てたがる悪い癖が出てしまいました（笑）まだまだ波乱の展開は続きますが、ぜひそちらも楽しみにしていて下さい。 (2017年10月25日 21時) (レス) id: 06acd18c63 (このIDを非表示/違反報告)
マー(プロフ) - 初めましてかおりんさん密かにずっと読んでました！もうイチャイチャする2人もいいですけど、グイグイ来てる大野さんがまた良くって(o´艸`)まちゃきが男くさいのもたまらないです！次回も楽しみにしてますヽ(*^^*)ノ (2017年10月25日 20時) (レス) id: 74c8070496 (このIDを非表示/違反報告)
かおりん(プロフ) - Amoreさん» んふふー、さらにヤバイことになってます＼(^o^)／第6章これにて終了です。お付き合いありがとうございましたm(_ _)m (2017年10月24日 21時) (レス) id: 06acd18c63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かおりん
| 作成日時：2017年3月29日 22時
