180.腕の中 ページ31
・
〈智side〉
相葉ちゃんから電話で呼び出された。
きょう俺がオフだってことは、嵐のメンバーみんなが知ってる。
LINEでちょっとギクシャクしちゃったから、相葉ちゃんなりに気を遣ったんだろうって…
そう思ったから、重い腰あげて出て来たのに、やってきた相葉ちゃんの隣には
女の子がいた。
若くて、可愛らしいイマドキの子。
サシ飲みじゃなかったのかよ…
ふつふつと怒りが湧いてくるのを、目の前にあったピスタチオを食うことで誤魔化した。
相葉ちゃんのことだから、浮気とかそんなんじゃないのはわかってる。
だけど、相葉ちゃんに喜んでもらおうと、一生懸命に仕事を頑張ってるAちゃんのことを考えると、ムカつく気持ちを抑えられなかった。
気づいたら
「Aちゃん…俺んちいたよ」
って…
口にしてた。
それを言ったらどうなるかなんて、分かりきってたのに…
止めらんなかった。
相葉ちゃんが真っ直ぐに俺を見つめる。
黒目がちな瞳がユラユラと揺れて、怒りに満ちてくるのがわかった。
「どういうこと…？」
「どういうって、そのまんまだよ」
白状しちゃったからには、Aちゃんが家に来た理由を言わなきゃなんない。
だから、色々と相談にのってた、ってことにした。
だけど、忘れ物が何だったのかは…
口が裂けても言えない。
「言わないでって言われてるから」
それだけ言って黙った。
Aちゃんが
「できればギリギリまで秘密にして驚かせたいんですよね」
そう言って笑った時の顔は、この上なくキラキラしてて、絶対に秘密にしてあげなきゃって思ったんだ。
「…」
「…」
相葉ちゃんも俺も話すことが無くなって、黙りこくってたら突然、斜め前の女の子が大きな声を出した。
「あー、やめたやめた！！私、帰りますね？こーゆー重いのダメなんで。あ、すいませーん。カシスオレンジ、テイクアウトにできます？」
カツカツというヒールの音が遠ざかる。
それからしばらくして、今度は相葉ちゃんが「帰るわ…」と力なく言って裏口から出て行った。
・
この部屋を出て行く時、
「また連絡するよ…」
雅紀は確かにそう言った。
だけど、どこかよそよそしく感じて…
考えないようにすればするほど気になって、どうしても眠れないでいた。
だから階段を駆け上がる
カンカンカン
という音に、涙が出るほど嬉しくて…確かめもしないでドアを開けた。
次の瞬間、私は大野さんの腕の中にいた…。
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かおりん(プロフ) - Naoさん» 第7章もグイグイ来る大野さんをお楽しみに＼(^o^)／ (2017年10月26日 22時) (
レス) id: 06acd18c63 (このIDを非表示/違反報告)
Nao(プロフ) - 相葉君、ピンチ(゜ロ゜)私もリーダーにやられてます！ｸﾞｲｸﾞｲキテる！続き楽しみです！ (2017年10月25日 22時) (レス) id: b3c5110029 (このIDを非表示/違反報告)
かおりん(プロフ) - マーさん» マーさん、コメントありがとうございます＼(^o^)／すぐ波風立てたがる悪い癖が出てしまいました（笑）まだまだ波乱の展開は続きますが、ぜひそちらも楽しみにしていて下さい。 (2017年10月25日 21時) (レス) id: 06acd18c63 (このIDを非表示/違反報告)
マー(プロフ) - 初めましてかおりんさん密かにずっと読んでました！もうイチャイチャする2人もいいですけど、グイグイ来てる大野さんがまた良くって(o´艸`)まちゃきが男くさいのもたまらないです！次回も楽しみにしてますヽ(*^^*)ノ (2017年10月25日 20時) (レス) id: 74c8070496 (このIDを非表示/違反報告)
かおりん(プロフ) - Amoreさん» んふふー、さらにヤバイことになってます＼(^o^)／第6章これにて終了です。お付き合いありがとうございましたm(_ _)m (2017年10月24日 21時) (レス) id: 06acd18c63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かおりん
| 作成日時：2017年3月29日 22時
