170.指の感触 ページ21
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美人のお姉さんの立つクロークを右手に見ながらまっすぐに進むと、正面に大きなガラスの自動ドア。
その奥にふかふかのソファーのあるロビーが見える。
あのロビーに入れるのは、ここの住人が許した人だけだ。
右手にある操作盤に部屋番号を入力し、呼び出しを押す。
しばらく待つと無言で自動ドアが開いた。
ロビーを横目にエレベーターフロアに移動し、高層階行きのエレベーターに乗り込む。
目指すは最上階だ。
5…10…20…
階数表示を見つめていると、30階を超えたあたりで、耳の奥が詰まる感じがした。
鼻をつまんで耳抜きを試す。
大野さんのいるフロアに着いてもまだ空気が抜けないから、廊下を歩きながら「んーっ」とやっていたら
玄関を開けて待っていた大野さんに見られてしまった。
「ふふっ、Aちゃん、何やってんの(笑)」
「あっ、耳が」
「キーンってなった？」
「はい」
「俺も未だに慣れないの。とりあえず入って」
「お邪魔…します」
大野さんの後について廊下を歩き、リビングへと向かう。
正面のドアを開けると、全面大理石の床で覆われたフロアが現れた。
明るくて広いリビング。
30畳はあるだろうか。
「…すんごっっ！！」
「まあ座って」
案内されたソファーに座って、キョロキョロとあたりを見回す。
正面のテレビの大きさに圧倒された。
「でか！！って…あ、つい…ごめんなさい」
「ふふ、80インチ。俺、頑張っちゃった」
いつの間にか目の前に来ていた大野さん。
手には水の入ったグラスがあった。
「ほれ、これ飲んで」
「ありがとうございます」
カラカラと氷が鳴るグラスを受け取って、口元に運ぶ。
すると、いきなり大野さんに鼻をつままれた。
「！！！！」
「ただ飲んでどーすんの(笑)耳抜きすんでしょ？」
水を含んでしまっていたから口がきけない。
コクコクと頷いて、わざと大げさにゴクンと飲み込んだ。
大野さんに顔を覗き込まれる。
ち、近い…
「抜けた？」
ブンブンと顔を横に振る。
「ほらもう一口」
言われるがまま、もう一口含んでゴクッと飲み込む。
次の瞬間、耳の奥がポンと鳴って締め付けがなくなった。
「抜けた！！」
大野さんの手が私の鼻から離れる。
「良かったねぇ(笑)」
大野さんがニコッと微笑む。
細い指の感触にドキドキしていることに気づいて、心の中で雅紀に「ごめんね」って謝った。
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かおりん(プロフ) - Naoさん» 第7章もグイグイ来る大野さんをお楽しみに＼(^o^)／ (2017年10月26日 22時) (
レス) id: 06acd18c63 (このIDを非表示/違反報告)
Nao(プロフ) - 相葉君、ピンチ(゜ロ゜)私もリーダーにやられてます！ｸﾞｲｸﾞｲキテる！続き楽しみです！ (2017年10月25日 22時) (レス) id: b3c5110029 (このIDを非表示/違反報告)
かおりん(プロフ) - マーさん» マーさん、コメントありがとうございます＼(^o^)／すぐ波風立てたがる悪い癖が出てしまいました（笑）まだまだ波乱の展開は続きますが、ぜひそちらも楽しみにしていて下さい。 (2017年10月25日 21時) (レス) id: 06acd18c63 (このIDを非表示/違反報告)
マー(プロフ) - 初めましてかおりんさん密かにずっと読んでました！もうイチャイチャする2人もいいですけど、グイグイ来てる大野さんがまた良くって(o´艸`)まちゃきが男くさいのもたまらないです！次回も楽しみにしてますヽ(*^^*)ノ (2017年10月25日 20時) (レス) id: 74c8070496 (このIDを非表示/違反報告)
かおりん(プロフ) - Amoreさん» んふふー、さらにヤバイことになってます＼(^o^)／第6章これにて終了です。お付き合いありがとうございましたm(_ _)m (2017年10月24日 21時) (レス) id: 06acd18c63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かおりん
| 作成日時：2017年3月29日 22時
