107.スキャンダル ページ18
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〈雅紀side〉
ストロボの主を、追いかけようかとも思った。
多分、俺の足なら追いつくだろう。
だけど、捕まえて何を言う？
彼女はマネージャーです、俺とは何の関係もありません、って？
そんなことしたら、この子を酷く傷つけちゃうんじゃないか…。
そう考えたら、走り出せなかった。
ルーちゃんは事態が飲み込めないのか、俺から体を離してガタガタ震えてた。
ファンの子たちが数人、騒ぎに気づいて集まり始める。
「おい、とりあえず入れ！」
大ちゃんが車の窓を開けて叫んだから、ルーちゃんの手首を掴んで、一緒に車に乗り込んだ。
後部座席の奥から、大ちゃん、ルーちゃん、俺の順に座る。
妙に緊張して、手汗が酷かった。
「あれは…お前が仕組んだのか」
大ちゃんが静かに、だけどハッキリと言う。
「ち、違っ」
「じゃあ、何で」
大ちゃんが少し大きめの声を出して、ルーちゃんの肩がピクッと上がる。
「大ちゃん、俺は平気だから…。心配してくれてありがと」
ルーちゃんを怯えさせないように、なるべく穏やかに伝えた。
「わ、たし…どうしよう」
ルーちゃんがボロボロと涙を零す。
「最近、週刊誌の記者がウロついてるってジュリーさんから聞いてて…だから、相葉さんに行かないでって…」
「そしたら、やぶ蛇になっちまったってわけか…」
大ちゃんがふうとため息をついたけど、俺はやぶ蛇の意味がわかんなくて、頭の中はハテナだった。
「とりあえず…ジュリーさんに報告しなきゃ。伊藤ちゃん、俺、今から電話すっから事務所向かって」
大ちゃんがテキパキと伊藤ちゃんに指示を出す。
普段、口数は少ないけど、何かあった時にはリーダー力発揮するこの人はやっぱりすごい。
俺はガタガタと震えるルーちゃんの背中をさすることしか出来なかった。
事務所に着いて、ジュリーさんに事情を説明すると
「大野と相葉はとりあえず帰りなさい。後はこっちでなんとかするから。伊藤ちゃん、送ってあげて。ルイは外れてもらう。いいわね」
とジュリーさんが言って、お抱えの芸能リポーターに電話し始めた。
「あ、ちょっとお願いがあるの。すぐ来てもらえる？」
そして、この数日後、後輩のスキャンダルが出る代わりに、俺の写真はもみ消されることになる。
後輩に申し訳ない気持ちでいっぱいだけど、オトナの事情には逆らえない。
嵐って、そういう存在になっちゃったんだ。
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かおりん(プロフ) - ぴらさん» お引き立ていただき┏○)) ｱｻﾞ━━━━━━━━ｽ！緩とお楽しみ下されwww (2017年4月8日 9時) (
レス) id: 3fa5474337 (このIDを非表示/違反報告)
ぴら(プロフ) - はーんいいわぁ。もう読むのを止められない。でも仕事行って来る笑。ときめきをありがとう！ (2017年4月8日 8時) (レス) id: 136dc36140 (このIDを非表示/違反報告)
かおりん(プロフ) - (名前)tawaさん» うちの旦那も私にべた惚れですが？←そうじゃないwww (2017年2月10日 20時) (レス) id: 3fa5474337 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)tawa(プロフ) - 「この人がベタ惚れなの」って言われてみたいですよねぇ〜*\(^o^)/*良い言葉が聴けた！ (2017年2月8日 2時) (レス) id: 9a032c209a (このIDを非表示/違反報告)
かおりん(プロフ) - Naoさん» うふ、私は次の「困らせたげる」もなかなか気に入っておりますw (2017年2月7日 23時) (レス) id: 3fa5474337 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かおりん
| 作成日時：2017年1月16日 21時
