106.撮られた… ページ17
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〈雅紀side〉
Aが退院した。
後遺症もなく、数日もすれば出社できるらしい。
ただ、俺のマンションに呼べるかっていうと、体力もまだ回復してないだろうから、それは難しいわけで…
となると、
俺がアパートに行く？
いやいやいや、
ルーちゃんにはやっぱりAのことは伏せておきたい。
この前、ニノがすすっと近寄ってきて
「ルーには気をつけて」
そう言った。
俺も彼女の態度には気になるところがあったし、やっぱり小林くんが復帰するまでは、大人しくしておいた方がいいだろう。
そう思ったから…
伊藤ちゃんに頭を下げた。
あと2週間くらい我慢しろよ！って言われちゃいそうだけど、Aに会いたくて会いたくてたまんなかったんだ。
30代のおっさんが何やってんだろうね。
でもしょーがない。
会いたい気持ちは誰にも止められない、ってね。
VSの休憩時間、前室で寛ぐ伊藤ちゃんの横に立って
「あのさ…」
って声をかけると、伊藤ちゃんは
「了解です。アパートですね」
と言った。
「えええ、なんでわかんの！」
「こう見えて、勘は良い方ですから(笑)」
その瞬間、俺には伊藤ちゃんが女神に見えたんだ。(絶対、妖怪なんかじゃない)
2本分を撮り終えたのが22:00。
ルーちゃんに、リーダーと一緒に帰るからと送りの車を断り、意気揚々とリーダーの車に乗り込むと
「わっかりやすぃねぇ(笑)」
って、リーダーと伊藤ちゃんが笑った。
笑われても構わなかった。
そんなことより、一刻も早くAに会いたかった。
スタジオの地下駐車場から地上に出ると、路駐した車からルーちゃんが降りてきた。
口をパクパクさせて、こちらになにか訴えてる。
「何だろ、忘れもんかな？」
「相葉ちゃん、ちょい待…」
リーダーが何か言いかけたけど、さっさと済ませて、Aの元に向かいたかったから、パッと車を降りた。
「どした？」
コートを着ていないから、腕で体をくるむようにしながら、ルーちゃんの方に歩を進める。
「寒いから早くね」
俺がカタカタと震えながら言うと、ぶわっと目に涙を浮かべたルーちゃんが駆け寄って来た。
え、え、え
ちょ…
「お願い…行かないで…」
気づいたら、ルーちゃんが俺の腕の中にいて、電信柱の陰でピカッとストロボが光った。
「お、おい！！」
ストロボを焚いた主は、俺が叫ぶと振り返らずにどこかへと走っていった。
これは…
マズイことになったぞ
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かおりん(プロフ) - ぴらさん» お引き立ていただき┏○)) ｱｻﾞ━━━━━━━━ｽ！緩とお楽しみ下されwww (2017年4月8日 9時) (
レス) id: 3fa5474337 (このIDを非表示/違反報告)
ぴら(プロフ) - はーんいいわぁ。もう読むのを止められない。でも仕事行って来る笑。ときめきをありがとう！ (2017年4月8日 8時) (レス) id: 136dc36140 (このIDを非表示/違反報告)
かおりん(プロフ) - (名前)tawaさん» うちの旦那も私にべた惚れですが？←そうじゃないwww (2017年2月10日 20時) (レス) id: 3fa5474337 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)tawa(プロフ) - 「この人がベタ惚れなの」って言われてみたいですよねぇ〜*\(^o^)/*良い言葉が聴けた！ (2017年2月8日 2時) (レス) id: 9a032c209a (このIDを非表示/違反報告)
かおりん(プロフ) - Naoさん» うふ、私は次の「困らせたげる」もなかなか気に入っておりますw (2017年2月7日 23時) (レス) id: 3fa5474337 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かおりん
| 作成日時：2017年1月16日 21時
