105.見知らぬ彼女 ページ16
・
〈ルーside〉
あの日、私が事務所の衣装倉庫で大野さんと相葉さんの衣装を用意していると、伊藤さんがやって来て、
「あ、他の3人のもちょうだい。俺、持ってくわ」
と段ボールを組み立て始めた。
「え、でも相葉さんが大野さんと2人分って」
「いや、俺の勘がさ、全員分用意しとけって言ってんだわ(笑)」
「なるほど…です」
「あ、そうだ。ルーちゃん」
出来上がった段ボールに衣装を詰めながら、伊藤さんが何かのついでみたいに言う。
「はい？」
「タレントさんとさ、必要以上に距離詰めたらダメだよ」
ドキッとして、持っていた靴を落としそうになった。
「おっと！大切に扱ってよ。一点ものなんだから」
伊藤さんがブツブツ言いながら、靴を段ボールに入れる。
さらにネクタイを上に重ねて
「特に、相葉さんはダメ。あの人はルーちゃんが思ってる以上に他人を寄せ付けないよ」
そう言って、真剣な目で私の顔を見た。
「何で…そんなこと言うんですか」
「んー？これも俺の勘ってやつ？(笑)」
伊藤さんは、ふふふと笑ったけれど、私は笑うことが出来なかった。
・
あれから3日が経った。
私は、雑誌のインタビュー用に、相葉さんの好きなものを事前調査しておくようチーフマネージャーから言われて、メモを片手に相葉さんに質問していた。
「じゃあ、食べ物はどうですか？」
「スイーツが好き。特にチョコケーキ！あ、あとはジューシーなものとか」
「例えば？」
「トマトとか、後は新鮮な果物」
「みずみずしいものが好きなんですね」
「そーそー、それそれ(笑)」
「でも…」
「え？」
「女性は熟成された方が…お好みなんですか」
なぜそんなことを言ったのか…
多分、私は嫉妬したんだ。
話をしたこともない、あの女の人に。
あの人と私の何が違うっていうの？
たまたまあの人が私より先に相葉さんと出会った。
それだけのことじゃない。
一瞬、怪訝な顔をした相葉さんは、すぐにニコッとして
「その時、好きになった女の人がタイプかな」
そう落ち着いた声で答えた。
そして
「それにしてもルーちゃん、芸能リポーターみたいでドキッとしちゃったよ(笑)」
って、キャハハと笑った。
この時、少し離れた場所でスマホのゲームをしていた二宮さんが、ゆっくりとこちらを振り向いたことに、私は気づかなかった。
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かおりん(プロフ) - ぴらさん» お引き立ていただき┏○)) ｱｻﾞ━━━━━━━━ｽ！緩とお楽しみ下されwww (2017年4月8日 9時) (
レス) id: 3fa5474337 (このIDを非表示/違反報告)
ぴら(プロフ) - はーんいいわぁ。もう読むのを止められない。でも仕事行って来る笑。ときめきをありがとう！ (2017年4月8日 8時) (レス) id: 136dc36140 (このIDを非表示/違反報告)
かおりん(プロフ) - (名前)tawaさん» うちの旦那も私にべた惚れですが？←そうじゃないwww (2017年2月10日 20時) (レス) id: 3fa5474337 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)tawa(プロフ) - 「この人がベタ惚れなの」って言われてみたいですよねぇ〜*\(^o^)/*良い言葉が聴けた！ (2017年2月8日 2時) (レス) id: 9a032c209a (このIDを非表示/違反報告)
かおりん(プロフ) - Naoさん» うふ、私は次の「困らせたげる」もなかなか気に入っておりますw (2017年2月7日 23時) (レス) id: 3fa5474337 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かおりん
| 作成日時：2017年1月16日 21時
