101.5人で嵐 ページ12
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〈雅紀side〉
夜の外来は不気味だ。
月明かりが、ガラス越しに待合スペースを照らす。
座り直そうと踵を床につくと、カツーンという音がフロアに響いた。
俺はルーちゃんが用意してくれた紅白の時の白い衣装に着替えて、大ちゃんと
あの四角くて冷たいソファーに腰掛けていた。
「相葉ちゃん、他にも待てるとこあったろ？」
「だって、Aのことほんとに驚かせたいからさ。ここなら誰も来ないっしょ」
「んまぁ、そうだけど」
俺は嵐になってから2度の入院経験がある。
あの時、ほんとに心細くて、誰かに側にいて欲しくて、だから少しでもAが笑顔になれるなら、何でもしてやりたいって…
だから、ちょっと大げさかもしんないけど、これから2人で病室に乗り込んでやろうと思ってる。
で、One Love歌ってやるんだ。
本気かって？
本気も本気、大本気。
「相葉ちゃん、入院した時さぁ」
大ちゃんが、唐突に話し始める。
月光に照らされた横顔が、すごく綺麗だ。
「うん…」
「あん時、相葉ちゃんは相葉ちゃんでもう戻れないかもって、不安になったかもしんないけど」
「うん…」
「俺らも、押しつぶされそうになる気持ち、必死におさえて、頑張ってたんだよねぇ」
「そうなんだ…」
「1人欠けるだけで、もう嵐じゃねぇんだなぁって」
「そっか」
「そうそう、年末のカウコン？」
「あー、俺が行けなかったやつ？(笑)」
「そそ。あん時ね、嵐の雰囲気は、やっぱ俺ら5人で作り出してんだなぁって改めて思った」
胸の奥がぎゅうっとなる。
黙ってると泣いちゃいそうだから
「まっ、これからもさ、よろしく頼みますよ。リーダー？(笑)」
そう言って、強めに背中をバンバン叩いたら、大ちゃんがイテテテって肩をすくめた。
「さてと…そろそろ行きますか？」
「うん。早くしないとA寝ちゃう(笑)」
2人で、ゆっくりと立ち上がった時、
フロアの奥の方から小さく、カツーン…カツーンって聞こえて来た。
「やば！見つかっちゃう」
俺がそう言うと、大ちゃんが
「いや、あれは大丈夫」
って意味不明な返事をした。
「いや、ダメだよ。騒ぎになったら計画がパーだって！ほら」
1人慌てる俺をよそに余裕の大ちゃん。
そうこうするうちにも足音は近づいて来て
カツーン…
ついに、すぐそばで止まった。
もう、おしまいだ…
そう思い俯いていると
「ったく。水くせぇじゃん」
って聞きなれた声がした。
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かおりん(プロフ) - ぴらさん» お引き立ていただき┏○)) ｱｻﾞ━━━━━━━━ｽ！緩とお楽しみ下されwww (2017年4月8日 9時) (
レス) id: 3fa5474337 (このIDを非表示/違反報告)
ぴら(プロフ) - はーんいいわぁ。もう読むのを止められない。でも仕事行って来る笑。ときめきをありがとう！ (2017年4月8日 8時) (レス) id: 136dc36140 (このIDを非表示/違反報告)
かおりん(プロフ) - (名前)tawaさん» うちの旦那も私にべた惚れですが？←そうじゃないwww (2017年2月10日 20時) (レス) id: 3fa5474337 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)tawa(プロフ) - 「この人がベタ惚れなの」って言われてみたいですよねぇ〜*\(^o^)/*良い言葉が聴けた！ (2017年2月8日 2時) (レス) id: 9a032c209a (このIDを非表示/違反報告)
かおりん(プロフ) - Naoさん» うふ、私は次の「困らせたげる」もなかなか気に入っておりますw (2017年2月7日 23時) (レス) id: 3fa5474337 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かおりん
| 作成日時：2017年1月16日 21時
