92.対峙 ページ2
・
〈雅紀side〉
会計を済ませてる時、隣のレジに並んだニノが
「まーくん？」
って昔みたいに呼びかけて来た。
バレないように、ニノなりに気を遣ったんだろう。
「ん？」
「頑張って」
「え？」
「それしか言えないけど」
「…うん」
「ま、なんの心配もしてないけど」
「あはは。さんきゅ」
「大丈夫」
その言葉で、なぜか紅白でメンバーが支えてくれたことを思い出して、泣きそうになった。
ダメだ、ダメだ
またニノに笑われちゃう
コンビニを出てすぐに、俺たちは右と左に別れた。
あんまり長いこと一緒にいると“嵐の相葉雅紀と二宮和也、セブン◯レブンで目撃”って、ツイッターに書かれちゃうからね。
さあ、ニノの“大丈夫”ももらったことだし、いっちょやっちゃいますか！
俺は上を向いて約束の場所へと急いだ。
・
バーSunday Monday は雑居ビルの地下にあった。
芸能人も良く利用している会員制のバーだったから、どうか知り合いに会いませんように、と祈るような気持ちで階段を降りる。
重厚な扉を開くと、葉巻の香りが鼻をついた。
「ああ、相…」
知り合いのバーテンとカウンター越しに目があって名前を呼ばれそうになったから、シッと口に人差し指を当てる。
「ごめん、きょうは…」
「あ、ごめんなさい。気づきませんで」
「待ち合わせなんだ。ちょっと探してい？」
「ええ、もちろん」
薄暗い店内をゆっくりと見て回る。
業界人っぽいグループ、カップルなどがテーブル席で静かにグラスを傾けていた。
だけど、それらしき男はいない。
テーブル席にいないってことは…
あそこしかない
ふうっと息を吐いて、一気に歩を進める。
そしてついに見つけたんだ。
1番奥のソファー席に座るデザイナースーツに身を包んだその男を。
そいつは俺に気づくと眼光鋭く睨みつけて来た。
だから俺も目を逸らすことなく、まっすぐに向かった。
長い脚を持て余すように組む、そいつの目の前に立って
「坂本さん…ですね」
と言うと
「ああ」
って、低い声が返ってきた。
「まあ、座れば？」
余裕な感じで顎をしゃくる態度にムカついたけど、俺だってオトナの男だ。
「失礼します」
あくまでも冷静さを装って、向かいのソファーに腰かけ、目を合わせたままマスクを外した。
坂本の顔が固まる。
だけど、それには構わずこう言ったんだ。
「俺がAのオトコ、相葉雅紀です」
って。
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かおりん(プロフ) - ぴらさん» お引き立ていただき┏○)) ｱｻﾞ━━━━━━━━ｽ！緩とお楽しみ下されwww (2017年4月8日 9時) (
レス) id: 3fa5474337 (このIDを非表示/違反報告)
ぴら(プロフ) - はーんいいわぁ。もう読むのを止められない。でも仕事行って来る笑。ときめきをありがとう！ (2017年4月8日 8時) (レス) id: 136dc36140 (このIDを非表示/違反報告)
かおりん(プロフ) - (名前)tawaさん» うちの旦那も私にべた惚れですが？←そうじゃないwww (2017年2月10日 20時) (レス) id: 3fa5474337 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)tawa(プロフ) - 「この人がベタ惚れなの」って言われてみたいですよねぇ〜*\(^o^)/*良い言葉が聴けた！ (2017年2月8日 2時) (レス) id: 9a032c209a (このIDを非表示/違反報告)
かおりん(プロフ) - Naoさん» うふ、私は次の「困らせたげる」もなかなか気に入っておりますw (2017年2月7日 23時) (レス) id: 3fa5474337 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かおりん
| 作成日時：2017年1月16日 21時
