太陽の子供《橙》 ページ9
「ねぇねぇ!ジャニーズ事務所ってどんなところなの?」
ユウタ「よくはまだわからないけど、先輩の後ろで踊ったり、あ!この前はコントに参加した!」
「コント?」
ユウタ「うん!エイトレンジャーってやつ!……だけど…足捻っちゃったから暫くは他の子がやるのかな…」
「そっか…ね、それって私じゃ出来ないかな?バレちゃう?凄く楽しそう!」
ユウタ「うーん……Aは髪も短いし踊れるし〜?バレなかったら僕より上手くやれるかもね(笑)」
「紹介してっ♪」
そんなこんなで、やって来ました代々木。ユウタのママは私のことを【ケンジ】って代役で事務所に通してくれたみたい。別に受かった訳じゃないけど…簡単にダンスのテストをしたら、知らないおじいちゃんが
『いいんじゃない?you出ちゃいなよ〜』
だって。なんか偉い人みたい。
舞台の裏側はたくさんの人が声を潜めて行き交っていて、小6の私には目が回る。次、エイトレンジャーって聞こえた。関ジャニ∞さんは関西のお兄さんたちで、名前を売るためにも笑いをいっぱい取らなきゃいけないんだって。振り付けの人が言ってた。
袖に何人か集められて、カラフルなTシャツを着る。私はユウタの代役で赤のTシャツを着た。ものものしい雰囲気の中…最後の大オチで箱から出てくる役。黒の子と一緒に待機していると、バタバタとレンジャースーツのお兄さん達が目の前を横切った。
丸「かわええ太陽さん、似合てんで♪頑張ってなっ(^O^)」ポンポン
「ふぇっ///?!」
横「マルお前、こどもでも男にまで手ぇ出したら終いやで(笑)」
丸「なぁーっ!!ゆうちんイケズ〜」
10こくらい年上のお兄さんになんて相手にもされたことなくて、顔が真っ赤になる。く、暗くて良かった…
渋「太陽の子供やないかいっ」
♪〜
良かった…上手くいった。赤い人とボールを持って会場を回る。初めて立つステージはキラキラしていて、何で私男じゃないの?そしたら絶対アイドルになるのに…そんな叶わない夢を見そうになった。
そして。10年が経ちました。
もちろん男性アイドルにはなれず、ジャニーズ事務所に就職するも部署は広報。本当にあの夢の舞台に立ったのは偶然の偶然………だったのですね。
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こあ(プロフ) - イオリさん» んだべー?消えてまったのです!!アレ即対応ありがとうございます♪ (2016年11月8日 7時) (レス) id: a127aff5ea (このIDを非表示/違反報告)
イオリ(プロフ) - うえっ?!横山さん消えてる(><)読んだやーん!またおっとこまえなん待ってまーす!アレも、もう少し待ってくださいね(笑) (2016年11月8日 6時) (レス) id: 3ec8398290 (このIDを非表示/違反報告)
こあ(プロフ) - みゆきさん» オッケーです!私好みになってしまいますが♪多目に投下しますね~☆ (2016年10月29日 23時) (レス) id: a127aff5ea (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 村上くんです。紫さんのお話を読んで『むふっ』ってなりました! (2016年10月29日 23時) (レス) id: c2567f5f2d (このIDを非表示/違反報告)
こあ(プロフ) - みゆきさん» お好みは誰でしたしょうか?いつでも教えてくださいねヽ(^○^)ノ (2016年10月29日 3時) (レス) id: a127aff5ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こあ | 作成日時:2016年10月20日 2時