検索窓
今日:18 hit、昨日:3 hit、合計:79,793 hit

その2 ページ36

そう。目を閉じれば、普段の噛みつきそうな歌い方とは違うアイツの顔。微笑んで、ふっかい深ーい海みたいな優しさの声。



 「…帰ろっかな」


丸「うん、それがエエよ」ニコッ



 送らせてやぁ〜って言ってる人を振り払って、ヒールで走る。自分の足で向かいたい。こう思うのって、付き合いたての頃みたいな…もじょもじょする感じ(笑)



丸「家着いたらメール頂戴な♪」



 そう後ろから聞こえて、振り返らないけど手を振った。



--------



 携帯を覗くと、着信とメール。

『あいつをよろしく頼む 絶対手ぇ出すなよ!!』的なん。

 出せるわけ無いやん。やってめっちゃのろけられるねんもんいつも。愚痴のふりしてめっちゃおれの心をえぐるやつ〜(泣)
 けど、恋してるAちゃんがええの。キラッキラしてて。それでええねん。


出来れば、一生傍で見てたいけどな。



-------


 「ただいまぁ♪」


渋「えらいご機嫌やんけ。早かったな」



 そうかな?って聞くと私じゃないとこみてニヤッてする。嬉しいならそう言えば〜?ってまとわりついてみれば、煩そうに顔を逸らすから意地悪したくなっちゃう。


 「何してたの?」


渋「風呂入って…AV観ながらゲームしてた」


 「………どっちかにしなよ(汗)」



 TVに目をやれば、いかがわしい状態で一時停止されてる画面。今日は…教師モノかな?
別にいいけどね、好きなだけ観れば。



 「私もお風呂入ってくる」


渋「ん」



なあんだ、急いで帰ってこなくても良かったかな?なんて。私の気分も波があるな。いちいち気にするからいけないんだよ……ね。



 「すばる…」



 ドライヤーかけながら呟いたら、いつの間にか後ろに居た彼に抱きすくめられた。


渋「早う寝よや?ずっと待っててん」


 「甘えんぼさんかっ…………ふふ、歌ってくれたらすぐ寝る」



 贅沢なリクエスト。髪の毛くしゃくしゃにされたけど、抱き締めたまま何がええ?って。




 あれと、これとー、それと。優しいメドレー………




渋「途方もない旅の果て…ぼくら出会ってしまった…」


 「それマルちゃんのパートじゃない(笑)?」


渋「ええやん。今日は俺が全部歌ったる」





 呟くように、小さな歌声。でも、誰よりも近くで聴こえる、私の大好きな声。
 バーで感じた違和感はこれだったんだ。スピーカーで、遠くから聞こえたってなんの意味もない。






 彼が私の傍に居てくれる限り、この距離が私の最上級。

一人だけ《青》→←誰よりも近くで《赤》



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (50 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
100人がお気に入り
設定タグ:関ジャニ∞ , 短編 , 亀更新   
作品ジャンル:ラブコメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

こあ(プロフ) - イオリさん» んだべー?消えてまったのです!!アレ即対応ありがとうございます♪ (2016年11月8日 7時) (レス) id: a127aff5ea (このIDを非表示/違反報告)
イオリ(プロフ) - うえっ?!横山さん消えてる(><)読んだやーん!またおっとこまえなん待ってまーす!アレも、もう少し待ってくださいね(笑) (2016年11月8日 6時) (レス) id: 3ec8398290 (このIDを非表示/違反報告)
こあ(プロフ) - みゆきさん» オッケーです!私好みになってしまいますが♪多目に投下しますね~☆ (2016年10月29日 23時) (レス) id: a127aff5ea (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 村上くんです。紫さんのお話を読んで『むふっ』ってなりました! (2016年10月29日 23時) (レス) id: c2567f5f2d (このIDを非表示/違反報告)
こあ(プロフ) - みゆきさん» お好みは誰でしたしょうか?いつでも教えてくださいねヽ(^○^)ノ (2016年10月29日 3時) (レス) id: a127aff5ea (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:こあ | 作成日時:2016年10月20日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。