その11 ページ27
結局、少し飲みすぎたせいかそのまま寝ちゃって…朝方目が覚めた。王様ベッドにはぐうぐう言いながら寝てる人たち。ぐっちゃぐちゃで誰が誰だか(笑)でも隣には、うんうんうなされながら真っ直ぐ寝とる隆平兄ちゃんがいて、ちょっとほっとした。
こっそり足元から抜け出してお風呂の準備をしていると、ガチャリと外から鍵の開く音がする。誰だろう?こんな時間に……時計を見れば朝の五時。入口に向かうと村上さんが入ってきた。
村「おうなんやビックリした!起きてたんか…」コソッ
「目が覚めまして。ごめんなさい、私知らないうちに寝とったみたいで」コソコソッ
村「昨日戦争やったで〜?誰がAの隣に寝るかで…(笑)まぁ起きたときにマルやなかったらめっちゃお前キレるんちゃうかいうておさまったけど…ほんだらお前も風呂入ってき?むちゃくちゃ空気ウマイぞ!」
お互い苦労しますね、て井戸端会議みたいな話して、コテージを出る。あの人自分抑えて場を回すん癖になってるんちゃうかな…ちゃんと甘えさせてくれる奥さんかなんかおれへんかな(笑)
奥さん、か。いずれは誰かの奥さんになりたいとか思いつつも、あまりに現実味がなくてふわふわしてる。ちらつく顔でぐるぐるとシミュレーションをしていたら長湯になってしまって、真っ赤な顔でまた心配をかけてしまった( ´△`)
「皆私のこと嫌いなん(笑)?」
午後から仕事の人も居って、ちょっと早めに出てきた帰りのマイクロバス。
運転は安田さんと錦戸さんがする言うてくれて、高速をひた走る。私もお言葉に甘えて一番後ろでのんびりしてたんやけど、隣に誰も座ってこない。今までのグイグイ来る感じ、あれはどこへ行ったんやろ…
ぼそっと私が言うたもんやから、顔を見合わせるお兄ちゃんたち。目線は渋谷さんを指している。
渋「え…何?」
村「早よ行かんかいっ」バシッ
渋「痛ぁ?!自分の行きたいときに行かせろやっ(怒)ほんならあれやぞ!兄貴の前で襲うぞ!」
「すばるくん」
渋「なんやっ」
「襲っても良いから来て?」ポンポン
渋「ふぇっ//////?」
丸「ちょい、おにーさまはゆるしませんよっ//」
んー、今回の旅で学んだこと。待ってるだけでは何にも来ない。自分からだって飛び込んでかないと(笑)どっちかが重くても、軽くても、うまくはいかない天秤のようです。
隣に収まったちいちゃいおじちゃんは、こっそり手を繋いでくれました。
fin
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こあ(プロフ) - イオリさん» んだべー?消えてまったのです!!アレ即対応ありがとうございます♪ (2016年11月8日 7時) (レス) id: a127aff5ea (このIDを非表示/違反報告)
イオリ(プロフ) - うえっ?!横山さん消えてる(><)読んだやーん!またおっとこまえなん待ってまーす!アレも、もう少し待ってくださいね(笑) (2016年11月8日 6時) (レス) id: 3ec8398290 (このIDを非表示/違反報告)
こあ(プロフ) - みゆきさん» オッケーです!私好みになってしまいますが♪多目に投下しますね~☆ (2016年10月29日 23時) (レス) id: a127aff5ea (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 村上くんです。紫さんのお話を読んで『むふっ』ってなりました! (2016年10月29日 23時) (レス) id: c2567f5f2d (このIDを非表示/違反報告)
こあ(プロフ) - みゆきさん» お好みは誰でしたしょうか?いつでも教えてくださいねヽ(^○^)ノ (2016年10月29日 3時) (レス) id: a127aff5ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こあ | 作成日時:2016年10月20日 2時