その7 ページ23
結局、見られてはいるんだけど何も危害?は与えてこないから//そーっと兄ちゃんの陰に隠れた。
丸「……渋やん(睨)?どういうつもりか知らんけど、Aで遊ぶんやめて?」
渋「なっ…!女居ったら見るん当たり前ちゃうん!?ましてやお前あれやん、その………………//っまぁええわ、束の間の潤いやろが!」
全部は聞けなかった。そっか。コンパニオン的な?扱いだったのか。それならそうと言ってくれたらそれなりに対応するのに。よくわからない涙がこみ上げてきてまた全力で逃げた。
木の根が入り組む林道を、少し走って足が止まる。私…何しにここへ来たんだろ?運転手だってわかってるけど、ちょっと舞い上がっちゃったんだ。寒気がして上着を置いてきたことに気が付いて、でも戻る気にはなれなくてその場にしゃがみこんだ。
カサ、カサと落ち葉を踏む音。動けない、顔も上げられない。だって多分顔ぐちゃぐちゃだし。
視界のはじっこにちょっとお高そうなスニーカーか見えて、頭の上に黒のライダースが降ってきた。
錦「………寒いで」
「うん…」
錦「Aが今考えてること、オレにはわからんけど…疑わんで欲しいねん」
「……?」
錦「オレら皆のこと。お前に恥ずかしくないように、皆まっすぐやから。まっすぐすぎて暴走してしまうかも知れんけど…大事やねん、Aのこと。やからお前もまっすぐ受け止めて?」
頭からジャケット被ってるお陰で涙は見えない。ぽろぽろ止まらんけど見えてないはず。
「私、みんなの邪魔してない?近くにいても大丈夫ですか?」
んふはって頭の上で笑い声が聞こえて、ポムポムって頭撫でられた。
……うん、それだけで充分。錦戸さんはいつのまにか居なくなっていて、残ったのはジャケットばかり。大きく息を吸い込んで、袖で涙を拭って、またあの集団の元へ帰るだけだ。
大「ちょっと、マスカラ凄いことになってるけど」
「渋谷さんに泣かされたんです(笑)」
渋「ちゃうやぁぁん!愛情表現が下手くそなん、わかってー?」
いろんなところからおっきな手が伸びてきて、それぞれが慰めてくれる。最後に、不器用な手がほっぺを摘まんで
渋「……ごめん。女やからやなくって、Aやから見てまうねんけど…もう遅い?」
って。
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こあ(プロフ) - イオリさん» んだべー?消えてまったのです!!アレ即対応ありがとうございます♪ (2016年11月8日 7時) (レス) id: a127aff5ea (このIDを非表示/違反報告)
イオリ(プロフ) - うえっ?!横山さん消えてる(><)読んだやーん!またおっとこまえなん待ってまーす!アレも、もう少し待ってくださいね(笑) (2016年11月8日 6時) (レス) id: 3ec8398290 (このIDを非表示/違反報告)
こあ(プロフ) - みゆきさん» オッケーです!私好みになってしまいますが♪多目に投下しますね~☆ (2016年10月29日 23時) (レス) id: a127aff5ea (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 村上くんです。紫さんのお話を読んで『むふっ』ってなりました! (2016年10月29日 23時) (レス) id: c2567f5f2d (このIDを非表示/違反報告)
こあ(プロフ) - みゆきさん» お好みは誰でしたしょうか?いつでも教えてくださいねヽ(^○^)ノ (2016年10月29日 3時) (レス) id: a127aff5ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こあ | 作成日時:2016年10月20日 2時