駅前奇想曲【青・∞】

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ゼミの先生やにぺいは、たまに見た目を変えてくる私を見てちょっと頭がおかしいやつだと思ってる(笑)
　いいんだ！今日のターゲットはあくまで後輩の男子達だから。



後輩「…へ？石黒さん？！なんすかその格好！じっくり見ても誰だか分からなかったですよ！」


　「似合わないかな？」


後輩「いや…いいと思います////」



　そう、堂々としてれば誰もなにも言えないんだよね(笑)案の定びっくりして目が真ん丸になっている彼らに、優雅に挨拶して教室を出た。ふふっ！普段こそこそ馬鹿されている私だって、やるときゃやるんだよ！！←悲しい




　気分が良いので、そのまま電車に乗って本屋まで来た。ここからバイト先のコンビニがよく見える(笑)
　一通りコミックスや雑誌、小説などをチェックして、そうだ、顔出しておこう、と思い立った。今日は主婦のシラハタさんと、高校生のユウちゃんが働いているはず。



　♪〜


ﾕｳ「いらっしゃいませっ！」



　あれ？気づいてない(笑)シラハタさんは？

　みれば、冷蔵庫でドリンクの補充をしていた。なあんだ。とっととネタバレして帰ろ。晩御飯何にしよう？と迷いながらついついアイスを食べたくなって選んでいると、どやどやと人が二人入って来たのが目の端に見えた。



　「うげっ」


あれは、この前たむろっていたちょっと恐い方々でないの。すると、ユウちゃんに向かってタバコを売れとか言い出した。いやいや、あんたたち見た目からして未成年でしょうが。人見て脅しにかかるんじゃないよっ。

　イライライライラ。あーっ、もう！



　「すみません、お言葉ですが、未成年の方はタバコのご購入は出来ません！お引き取りください！！」


ﾕｳ「えっ？…もしかして先輩…？」


男1「あれー？もしかしてお店の人ー？」




　……やっちゃった…。こういう無礼な輩見るとついイラっとしちゃうんだよね。標的が、私に変わったのが目に見えて分かった。
　でもね、前にも言ったけど、私こいつらに相手にされるほど可愛かないんで。何にも怖くないわ。





　………って、思ってたんだけど……


男2「おねーさん、見ない顔だけど、いつからここで働いてんの？」


男1「なっ！こんな可愛いコ居たらすぐ分かったはずだけどなー？」



　しまった。私今、変身中だった。

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