駅前奇想曲【青・∞】

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置いていかれるとは、こういうことか。


　シホさんとかいう同僚(多分)の人が来てからというもの、安田さんはなんだかデザインの話に夢中で。最初にちらっと、｢彼女やないですぅー
！｣とか言ったっきり私の方も見なくなってしまった。なにこれ？まるで焼きもちみたい(笑)


　 …しょうもな。



　｢あのー、私帰りますね｣


安｢あっ！！ちょっと待ってや！手伝って欲しいねんっ｣


ｼﾎ｢そうそう、今あなたに居なくなられては困るわっっ！｣


　｢…は？｣




　連れてこられたのは、ビルの五階。｢funny life｣ そう書かれたテナントのレジ裏。目の前に、ずらりと並んだアクセサリー達。
　あぁ、本当に縁遠いところに来てしまった。なにしてんだ、私。



安｢これなぁ、春の新作。Aちゃん結構指細いやん？やからさ、ちょっと着けてみて写真撮らせてくれへん？ついでに〜、感想も聞かせて(笑)｣


　｢げっ(汗)｣



　おいおいおいおい。止めてくれよ。何で普段私があんな格好してると思うの？センスがないからじゃん(大声)！！感想なんて言えるわけないよっ(T-T)
　見れば、さっきのシホさん？が一眼レフを構えて待っているではないの。
　ヤダよぅ………



安｢この箱の中のは、全部僕がデザインしてん♪ちょっとだけでも…ね？｣



　まぁ、指の細さを誉められたのは嬉しいし、手タレぐらいはしてあげようかな。

　沢山ある指輪の中から、一つ細身のものを手に取った。



　きらきら…………すごい。着けるだけでなんだか特別な人間になった気分。デザイン的には、フォーマルっていうより遊び心満載な感じ。楽器や音符をモチーフにしたものとか、目とか口とか。



　｢へぇ…意外とロック♪｣


安｢へへっ、そやろぉ？ここ、割とお高いねんけど、着ける人は選びたないねん。来てくれたお客さんがー、自分の好きなスタイル見つけられるようにな？｣



　お高い。そうだよね〜、私建物すら入れないって思ったもん。仮の値札には、××万円とか×××万円って走り書きしてある……ヽ(ヽﾟﾛﾟ)ﾋｲｨｨｨ!



♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
こあです。来てくださって感謝です♪
　この作品入ってからこあリズム。っていう私信コーナーを省いてしまっています(笑)なんか、流れが絶ちきられるというか、書くことないというか。
　もう一つ、前作のサイドストーリー製作の関係でここの更新が遅れてます。そちらも是非ー☆


　2015*3*21 こあ

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