映画の話 ページ40
ま「何ぼーっとしてんの？」
「あぁ…ううん…」
まりなに声をかけられスパゲティを口に運ぶ
花「何か映画見てからずっとぼーっとしてない？
そんな怖かった？あの映画」
あれから無事に2人と合流し
映画を見た後ご飯屋さんで雑談しているところだ
「…怖いとうか…ぐろかったよね
私…あまりぐろいのに耐性ないから…」
見た映画というのが
夢の中に化け物が現れ
夢の中でその化け物におそわれた者は現実でも
夢と同様の傷を負い、死に至るという話…
映画自体はもっと話が深くて濃いが
簡単に短く説明するとこんな感じである
私は鑑賞後、映画の感想以前にこの間の自分の夢の事を深く考えてしまった
少し、似ていたから
「…ねぇ、夢の中で負った傷が…
起きた時現実でも同様の傷になってたりとかって…
本当にあると思う？」
花「は？あるわけないじゃん、何言ってんの」
やっぱり、信じないか…
ま「そんな事考えちゃう程怖がりって知らなかった」
花「てかそんな怖がりでよくあの時心スポついてきたよね」
「心霊スポット行った時
ありえない体験してるのに、絶対ないって言える？」
ま「その話はやめよ〜よ、忘れる事にしたじゃん」
まりなにそう言われて我に返る
そうだ、私は2人に何を聞いてるんだろう
「あ…ごめん…」
花「いや…私はいいんだけどさ
何かあった？
映画ごときでそんな事聞いてくるなんて」
多分この2人にあの話をしても信じてもらえないし、話すべきではない
今の反応でよくわかった
「…あの映画みたいな事が…
本当にあったら怖いよね〜って思っただけだよ」
花「まあ、あったら怖いけどさ…
どこ逃げても夢に出てくるならもうどうしようもないもんね」
ま「一生オールじゃん笑」
花「あははっ、いつか気絶してやられるわ」
2人は笑って話を続けるが、私は2人のように笑えなかった
花「どうした？
何かAあの時からまじでおかしくない？」
ま「……新しい学校で何かあったの？」
「ぇ…えっなにもないよ…」
ま「はぁ…またそれ…
Aって何聞いたって何もないよとか…
何でもないとか、自分のことあまり話さないよね？
すぐ顔に出るくせに……
何かうちら信用されてないみたい」
まりなの言葉が、胸に刺さり
何もいい返せなかった
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作者名：はなり | 作成日時：2021年2月26日 12時
