【呪術廻戦】彼女が闇堕ちする前に【五条悟】 (ページ1)

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最期の言葉ページ1

札だらけの空間で

首に札の付いた縄が掛けられ

手は後ろに拘束されている

もう＿＿＿＿＿逃げられない

「雨夜暖

お前は両面宿儺の指を盗み

その指を撒いたよって

呪術規定に則り、お前を呪詛師として

今、処刑する

最期に言い残すことはあるか？」

サァアアアァァァ

冷たい風が髪を揺らした

俺は・・・・・・・何をした・・・・？

俺が・・・・・・・何をした・・・・？

いや・・・俺は・・・何もしていない・・・！！！！！

何でこうなった・・・・・？

何で俺が・・・・・・・・ッ

「・・・ハハッ」

死ぬのか・・・俺・・・・

アイツを一人残して・・・・

最期に言い残すことか・・・

『お兄ちゃぁぁぁあああん！！！！！！

行かないでぇええぇぇぇ！！！！！！！』

最期に思い浮かぶのは泣き叫ぶAの顔

せめて・・・・・・・

「どうか・・・・・妹が・・・・報われますように」

俯いたままの男の顔には一筋の涙

その涙は

男が少し微笑んだのと同時に

綺麗に消え去った

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

＿＿＿＿＿＿＿＿＿

家「・・・・・・今朝、処刑されたって」

五「クソ・・・ッ！！！！！！！！」

夏「・・・・・・行こう・・・・

もう済んでしまったことだ」

呪術高等専門学校２年雨夜暖

彼は、両面宿儺の指を盗み、撒いたとして拘束

そして今日、処刑された

彼と同級生だった３人の少年少女は嘆いた

黒髪のおかっぱの少女は感情を押し殺すように煙草を蒸した

黒髪の少年はこの世界に疑問を持ち始め

銀髪の少年は呪術界を変えたいと強くねがった

五「アイツは・・・冤罪だ・・・ッ！！」

家「そんなの知ってるよ」

夏「知っていたのが私達だけだった

そして助けられなかった、それだけだ」

『妹を頼むよ

＿＿＿＿＿＿悟、傑、硝子』

月日は巡り、７年の年月が経った

１７歳だった少年少女達も今は２４歳

「ム・・ムムムカガガエェェニィイイキギ・・・タ・・ヨ・・・」

「処刑した雨夜の特級過呪怨霊が完全顕現しただと？」

「調べによると１５歳の少女に取り憑いたようです」

「どうする？その少女も死刑にすべきか？」

「待て、その取り憑かれた少女は

・・・・・・・・・雨夜A

＿＿＿＿＿＿＿雨夜暖の妹です」