拘束 ページ11
薄らと目を開けるとそこはお札が沢山貼られた空間
腕は後ろに拘束され椅子に座らされている
どこ…ここ…
怖い……
縄を解こうとするが
ギリギリと嫌な音を立てるだけで
中々解けない、腕に傷だけが出来ていく
痛い……
これは夢じゃないの…？
現実なの……？
「や、おはよう」
「……っ？！」
目の前には昨日の…目隠しの男の人が
椅子の背もたれを前にして座っていた
「自己紹介をしよう
僕は呪術高等専門学校1年担任の
五条悟だ」
「………じゅじゅ…は…？
…何…言ってるんですか…」
呪術…？
五「君の事は知ってるよ
雨夜 A」
「何で…私の名前を…」
五「君とは一度会ったことがある
お兄さんがいる事も知ってる」
私はこんな人…知らない…
それに何で…お兄ちゃんの事まで……
それにお兄ちゃんは…もう…
「兄は死にました…」
五「……知ってる
君のお兄さんの暖と僕は同級生だったからね」
「…………え……」
五「君、小さい頃から変な物とか見えたりしてなかった？」
幼い頃から嫌と言うほど見てきた…
怪物のような霊
「……はい」
五「君が見ていた物は人間の負の感情から生まれた呪いなんだ」
状況も状況だし
頭が混乱して、何も理解できない
話が追いつかない
五「日本国内での怪死者行方不明者は年平均10000人を超える、その殆どが呪いによる被害なんだよ
呪いからできた物体を主に呪霊って呼んでんだけどね
世の中には少ないけどその呪霊を祓う事ができる呪術師というのが存在するんだ」
ただただ理解しようと必死に頭を整理する
五「僕はその呪術師の一人
君のお兄さん…暖も…
呪術師だった」
______は？
意味が…分からない…
頭が追いつかない
五「んで、昨日の男と…後〜なんだっけ？
君のお友達〜…あ〜矢島花香？」
「何で花香の事を……」
_____『特殊な治療』
「もしかして……」
五「察しが良くて助かるよ
君、一昨日の夜●▲区の墓地行ったでしょ？
あそこはさ〜そう言う噂が絶えなくて
呪いが溜まってたんだよね〜
君のお友達は呪霊によって意識不明になったって事」
段々と辻褄が合ってきた……
「花香は目を覚ますんですか？」
五「大丈夫、1週間もすれば良くなるよ
それよりも自分の心配をした方がいいよ」
自分の…心配…
確かに…何で私は…拘束されてるの……
五「単刀直入に言うと
君は暖に呪われてる」
「……は…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 698人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はなり | 作成日時：2021年2月26日 12時
