七話 ページ8
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「生きる意味か……私は特に無いかな。強いて云えば友人を死なせないこと」
「其れ、あるって云うんじゃないの?」
「
でもここまで生きてるのは明日が楽しみだったからだよ。
___そう、傑や悟……友人に
あの二人と出会ってからは少し宜しくない方に性格が傾いた気がするが、良い日々を送れているのだ。
二人が考案するものはどれも突拍子が無く、悟なんかは規模が広くて楽しい。
何故なら金が山ほどあるから。
傑は呪霊やら何やら小道具を使ったものが多め。
見事に上手くいき、笑い転げていたのは記憶に新しい。
「ふーん……そういうもの?
…まぁいいや、私も厭がらせや悪戯は得意だ!
今度一緒にあの蛞蝓へ厭がらせをしよう!うん、実に名案だ!」
「誰か知らないけど面白そうだから乗る」
太宰君の云う"蛞蝓"が誰の事かは知らないがこういうのは大好きなのであしからず。
上機嫌な彼の後を追いながら"向こう"のことを考える。
時差はないのか、行方不明だった他の呪術師は無事だろうか、等々。
___そして、ふと、前拍子も無く思い出す。
_____……誰かがこんな事を、云っていたような。
「……そういえば、なんだけどさ。
"想い人ができれば人は変われる"らしいよ。
いつか聞いた、誰かからの言葉だ。
君に出来るか判らないけど……恋愛でもしてみたらどう?」
彼の見る世界に、少しでも色が付いたらいいけれど。
そんな小さな願いを込めて、声を投げかけた。
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よんこいち(プロフ) - らなさん» コメントありがとうございます!お褒めの言葉励みになります…載せて良かった…本日も更新致しますのでどうそ宜しくお願いします〜! (6月1日 18時) (レス) id: f9c9e5d141 (このIDを非表示/違反報告)
らな - コメント失礼します…!!文ストと呪術のクロスオーバー大好きなのでめちゃくちゃ読んでいて楽しいです!!内容もしっかりしてて本当にすごいです…!更新楽しみにしてます!頑張って下さい!! (6月1日 17時) (レス) @page17 id: e0fbbf9247 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よんこいち | 作成日時:2023年5月29日 21時