二十七話 ページ28
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「一つ訊きたいんですが……先程の事件は他殺でしたか？」
「！よく分かってるね、正解だ。
因みに、加害者は自分と同時期に入ったのに先に出世した被害者が気に入らなくて押し問答になってああなったんだよ」
成程、犯人も真逆落ちてしまうと思わなかっただろうな。
……というか、そんなに軽々と事件の詳細を云って良いのか…「乱歩、そういうのは控えろと云っただろう」……駄目なのね。
「ビルに入られてから割と直ぐ出てこられてましたが……凄いですねぇ」
「そう！僕は凄いんだ、何せ名探偵だからね！君の事も僕にかかれば丸分かりさ！」
「……おや、本当ですか？」
却説、彼に私が"この世界の住人ではない"ということが見抜けるだろうか。
少し期待しながら彼を見つめる。
「勿論！…異能力＿＿＿＿超推理！」
眼鏡を掛けて異能力を発動したらしい江戸川さんは真剣に考え込んでいる。
その様子を見て再び溜息をついた福沢さんはもう一度私に向き直った。
「本当に済まないな、事件の解決となれば頼れる人間なんだが……」
「いえいえ……彼が凄い事は先の事件で伝わりましたし、少しでも役に立てたようで何よりです」
福沢さんの雰囲気安心するわ〜。夜蛾先生思い出すよね。
……処で、私の世界の"江戸川乱歩"の初恋って…男だったよね……
そんで…そういう小説書いてたよね……。
でもこっちの世界の彼には其れ反映されてるのだろうか？されてないかも。
……否、考える事自体が駄目だなこれは。やめとこ。好奇心は猫をも殺す。
「…………ねぇ」
余計な事に頭を使っていると江戸川さんが神妙な貌で話を切り出した。
「＿＿＿＿君、ポートマフィアだよね？」
その台詞に福沢さんが身構える。
隣を盗み見れば其れに隙は無いに等しかった。
「……えぇ、正解です。ですがまぁ、私が敵視するのは民間人に害を為す不届き者のみですので」
「……乱歩」
「信じていいよ。嘘はついてない」
江戸川さんの言葉を聞いて警戒を止めた福沢さん。
余程彼の事を信頼しているということが伺える。
江戸川さんは私を見て更にこう云った。
「……でも、それ以外全然判らない。
強いて云うなら君が"異端"だって事だ。
初めてだよこんなの……君、何者？」
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よんこいち(プロフ) - らなさん» コメントありがとうございます！お褒めの言葉励みになります…載せて良かった…本日も更新致しますのでどうそ宜しくお願いします〜！ (6月1日 18時) (
レス) id: f9c9e5d141 (このIDを非表示/違反報告)
らな - コメント失礼します…！！文ストと呪術のクロスオーバー大好きなのでめちゃくちゃ読んでいて楽しいです！！内容もしっかりしてて本当にすごいです…！更新楽しみにしてます！頑張って下さい！！ (6月1日 17時) (レス) @page17 id: e0fbbf9247 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よんこいち | 作成日時：2023年5月29日 21時
