二十六話 ページ27
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大人しく下がってビルを見ていれば十五分程度で青年がビルから出てきた。
様子からして事件を解決したらしい。早い。
無事に事が終わったので観光を再開しようと腰を上げる。……が、
「ねぇ」
……例の青年により引き留められ、それは叶わなかった。
何だろうと思い内心首を傾げる。
若しかしてマフィア所属だって事バレた？
否、それにしては早すぎるにも程がある。
「駄菓子ちょうだい？」
こてん、と首を傾げて此方を覗き込み乍ら云う青年。……あざといな。何歳だろう。
あと後ろの男性に気を配ってあげてくれ。「乱歩………。」って呟いて顔に手を当てて溜息までついちゃってるから。
「それは構いませんが……どれがいいですか？」
袋を広げて中身を彼に見せる。
彼は軽く唸った後、綿菓子を手に取った。私はココアシガレットを選ぶ。
二人並んで駄菓子を口に放る。なんだこの光景。謎すぎるだろ。
一人ツッコミをしていれば先程の男性が少し申し訳なさそうにして近寄ってきた。
「済まない、うちの乱歩が……駄菓子が食べたいと云ってはいたが一般人に強請るとは」
「いえ、お気になさらず。」
苦労人だ……苦労人だこの人……。
目つきは鋭く貫禄を感じさせるが基本的に優しい人なようで安心した。
「ねるねるねるね無いのー？」
「今は買ってないですかねー…。処でお名前を訊いても？」
この人"遠慮"を識らないなさては。唯我独尊って言葉が似合う。
「僕は江戸川乱歩！世界一の名探偵さ！」
「私は福沢諭吉だ、乱歩の……保護者のような者だ」
「私は瀬城名雪と云います。……ご苦労様です」
おーおー、有名人が次々と。
福沢諭吉って……一万円札じゃん……えぇ…？
江戸川って……Ｄ坂の殺人事件って推理小説書いた人だよね。
あと某死神君の苗字……。
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よんこいち(プロフ) - らなさん» コメントありがとうございます！お褒めの言葉励みになります…載せて良かった…本日も更新致しますのでどうそ宜しくお願いします〜！ (6月1日 18時) (
レス) id: f9c9e5d141 (このIDを非表示/違反報告)
らな - コメント失礼します…！！文ストと呪術のクロスオーバー大好きなのでめちゃくちゃ読んでいて楽しいです！！内容もしっかりしてて本当にすごいです…！更新楽しみにしてます！頑張って下さい！！ (6月1日 17時) (レス) @page17 id: e0fbbf9247 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よんこいち | 作成日時：2023年5月29日 21時
