十五話 ページ16
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説明の為に片手を坂口さんの前にもっていく。
「坂口さんも手、出して重ねてみて下さい」
少し警戒しつつもその手を重ねる坂口さん。
本当に建人に動作が似ている。……思い出すと寂しくなってくるのでこれ以上は止めておこう。
「動かない……？」
「これが術式です。まだ一部ですが」
「ふむ……」
「処でこれはどう云う仕組みなんだい？」
好奇心を瞳に宿し訊ねてくる太宰君。
別に隠す必要も無いか、と思い説明を開始する。
「これは私の友人の術式"無下限呪術"。
……最初に聞くけれど、"アキレスと亀"は識ってる？」
「……嗚呼、成程ね。
アキレスが亀を追いかける場合、亀が最初にいた地点にアキレスが着く頃には亀は前進している。
これによりアキレスは亀に追いつくことが不可能……っていうのだよね。」
アキレスと亀、と云っただけでもう話の全貌を理解した太宰君は本ッ当に頭が良い。
一回IQ測ってみない？
「割と本気で太宰君の頭脳が気になる……。
そう、アキレスが亀に追いつく迄の距離は無限。
この術式はその無限を現実に持ってきたもの。
物体は私に近付くにつれ遅くなり、最終的に私にまで届かない、って訳。」
「……成程。非常に強力な能力ですね」
「其れは弾丸も防げるのか？」
「はい。これに例外はありませんね。」
然し、無下限呪術を実現させるには緻密な呪力操作が必要となり、それを支える六眼が必須だ。
「それと……瞳の色、変わった？」
「本当だな。元々青に少し紫が入ったような色だったが……今は綺麗な空色だ」
「術式を使えば瞳の色が変わるんですか？」
＿＿＿＿そして私も理屈は理解出来ていないが何と"六眼"まで模倣した。
本来私の瞳は"宇宙みたいで綺麗"と定評がある色をしている。
だが今は悟のような空色をしている筈だ。
そして此方を覗き込み動じない三人。何処を見ても目が合う。なんか面白い。
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よんこいち(プロフ) - らなさん» コメントありがとうございます！お褒めの言葉励みになります…載せて良かった…本日も更新致しますのでどうそ宜しくお願いします〜！ (6月1日 18時) (
レス) id: f9c9e5d141 (このIDを非表示/違反報告)
らな - コメント失礼します…！！文ストと呪術のクロスオーバー大好きなのでめちゃくちゃ読んでいて楽しいです！！内容もしっかりしてて本当にすごいです…！更新楽しみにしてます！頑張って下さい！！ (6月1日 17時) (レス) @page17 id: e0fbbf9247 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よんこいち | 作成日時：2023年5月29日 21時
