I Would

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「なになに？ちょっと興味もったの？」









いきなり図星を突かれてびっくりした。




「いや？別に……」
「嘘だぁ！絶対、今気になっていたでしょ！」
「はいはい、そうです、そうですー」





「でもさ、ちょっとよく見てみたら、Arex(アレックス)より、かっこいいんじゃない？」
「Arexの話はしないで。」
「…いつ、別れるの？」









私は2年前、よく知りもしない同じクラスのArexから告白された。

Arexの告白は今までの告白の仕方とは違った。





決して周りくどいわけでもなく、
緊張しすぎず、


なんていうか…「青春」だった。



その言葉にピッタリだった。






この人は、私のことを大事にしてくれるんだ、と思った。









でも、実際付き合ってみたら違った。




暴力を振られた、というわけではないし、
浮気された、というわけでもない。






一週間に一度くらい手をつないで、学校の廊下を歩くだけ。



最初は、意味が分からなかった。









でも、途中から気づいたんだ、この人は……ただ、噂の的になりたいんだ。



自分に恋をしちゃって、周りからよく思われたいんだ。









今の私はArexと別れる口実で頭がいっぱいだった。







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