6月8日（宏太side） ページ4
ガンッ
教室のドアが勢いよく開いた。
俺の耳にキーンときた。
俺の席に来ていた光は耳をふさいだ。
光「うるせぇ…」
大「おいみんな！」
息を切らした大貴が目を見開いて立っていた。
どっかの主人公かよ。
涼「うるせぇよブス(笑)」
大「あのなあのな…ってオイ！！」
ドカドカと教室に入ってきた大貴は、教卓を通り越し、涼介の方へ進路変更。
大「何だよブスって！」
涼「あーうるせぇうるせぇチビ」
大「なっ…おまえ…このっ(笑)」
2人は、じゃれ始めた。
慧「もーいいから何(笑)」
大貴は振り上げた拳と慧を迷ってるような表情で交互に見た。
だからどっかの主人公かっての。
大「あのなぁ…なんと！！この学校に新しい保健室の先生が来る！！」
クラスと廊下がざわつき出す。
雄「まーじー！？」
雄也が嬉しそうなのは遠くからでもハッキリ伝わった。
裕「大貴それ本当？」
大「まじまじまじまじ。俺、松本校長と大野教頭が話してるの聞いたもん！新しい保健室の先生がどうたらこうたら〜って！！」
雄「まーじかー！！」
雄也の目がどんどん輝いてく。
詳しく話を聞こうと俺らは涼介の席に集まった。
宏「いっつも思うんだけど…保健室の先生って必要？てか保健室って必要？」
侑「あ！僕も思ってた！」
裕「何でいらないの？」
圭「あれじゃない？1年生がまだ出来ないから必要なんじゃないの？」
裕「何が？」
宏「ほら、3年生ってみんな怪我癒すこと出来るでしょ？基本中の基本だし。1年生まだ習ってなかったら出来ないでしょ？」
裕「あ、そっか」
涼「でもさ…それでも保健室の必要期間短くね？だって…傷癒しって最初に習う項目だよ？」
宏「まぁ…そうだね」
慧「それともあれじゃね！？俺たちのオアシスゥ〜(笑)」
9人「…ウェーイ(笑)」
雄「お前変なこと考えてんじゃねぇよ(笑)」
慧「お前こそ1番嬉しそうな反応してたじゃねぇかよ(笑)」
雄「…まぁな？(笑)。だってここ男子校で男ばっかってのに、女の先生いないんだぜ！？」
光「保健室の先生も男だったらどうすんだよ(笑)」
雄「それは困る(笑)」
大「とりあえず、先生来たら保健室行ってみようぜ〜！」
9人「さんせーい！！」
自分の席へと一気に解き放たれる。
光「おい宏太」
うわまじかよ。
光に耳打ちされた言葉にハッとした。
『お前、少しだけど目尻下がって口角上がってんぞ。分かりやす(笑)』
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作者名：こっこ | 作成日時：2018年2月26日 2時
