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6月25日(光side) ページ19

ガラガラガラ…


『お〜きたきた』


裕「2人とも遅いよ!特に宏太!魔法使えるって知って混乱してると思うから、質問に答えてあげようって言い出したの宏太でしょ?」


宏「悪りぃ悪りぃ、ちょっと自販機行ってた」


雄「え、A先生としゃべりに来たんじゃなかったの?」


光「圭人いちごオレ」


圭「え!ありがと!」


宏「先生なんか質問とか、聞きたい事とかある?今までの会話、微妙に噛み合ってないとこあったし」


『じゃあ…みんなが怪我してここに来たのは、魔法で失敗したから?』


涼「そうだね。一部は。俺の怪我は、光が火のついた杖ブンブン振って、間違えて出た魔法が俺の指に当たって出来た切り傷」


そう言ってちょっと俺を睨む涼介。


怖ぇんだよ…


お前には悪いことしたと思ってる!!


慧「ほら、大貴が圭人の制服に穴開けたみたいに何も唱えず杖を振るとあんな風に魔法が飛んじゃうんだ。だから岡田先生も、"意味なく振っちゃダメ"って言うんだよ」


宏「俺の大火傷はウサギの実験で失敗したから」


すごかったよなぁ、あれ。


真横で見てたけど、めっちゃ火上がって俺も危なかったもん(笑)


そんでもって、何で別の魔法かかってんの。


"glow"って言って失敗したはずなのに、気付いたらウサギがネコになってるなんて。


それはネコにするイメージを強くして"change"って言ってからかかる魔法だ。


どんな才能持ってんだよ。


てか何でよりによってネコなんだよ。


飛んだ災難だった。


俺の方にジャンプしてきて、気持ち悪かった。


『あ!ウサギ!まさか…』


宏「そう。育ててるんじゃなくて、本当に子ウサギを大人ウサギにする実験だったんだよ。あーあと、俺の怪我がすぐ治ってたのは、自分で治したから。それと、俺、魔法で治すことはできるけど、先生みたいに手当はできないよ」


『そーゆーことだったんだね〜』


そうだよな。


魔法使えるって知らなきゃ、2、3日で大火傷が治ってるなんて飛んだビックリマンだもんな。


慧「あ、先生先生。俺が前言った校則。自分の傷は自分で治そうってやつ。法学部門って言ったと思うけど、本当は魔法学部門だから」


『"ま"の一文字くらい言おうよ』


本当にその通りだと思う。


『てかさ、みんな魔法で怪我治せるの?』


侑「そうだよ!1番最初に魔法学科で習う項目だし、これ出来なきゃ次に進ませてくれないからね」


『ふ〜ん…てかさ、保健室、ここにいらないと思うのは私だけ?』

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作者名:こっこ | 作成日時:2018年2月26日 2時

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