Jewelry ability person

涼 ページ23

涼side



俺の体には、酷い傷が付いている。



施設の奴らが、俺の能力を増やすためにやらせたこと。



俺のためを思ってすごく小さな傷になるように頑張ってくれる人もいたけれど、そんな人ばかりじゃない。



能力をコントロールしきれない子供や、人間の苦しむ姿が好きなやつ。



瑞稀が俺の体に火傷させた時はまだそこまで大きな傷は無くて、瑞稀の能力で出来た火傷痕が一番最初の大きな傷だった。



俺は、おかしいのかもしれないけれどそれが嬉しくて、たまにまだ痛いけれど、その傷を触ると絆を感じるんだ。なんて言ったら、本当に気持ち悪いかもだけど笑



でもあの後、瑞稀にも、誰にも体は見せていない。あの時とは比べ物にならないくらい酷いから。



火傷痕に加えて、もっと酷い大きい傷が三つほどあるし、刀での切り傷はあちこちにある。



自分で見ても気持ち悪い(笑)



いつかは見せないといけないと思っているけれど、まだ、その勇気はない。嫌われるのが怖いから。



俺は、施設の関係者を恨んでる。でも…、施設に囚われている人は助けたいんだ。



知り合いだっているし、悪い人ばかりじゃないはずだから。



政府の偉い奴らなら殺したいけど、能力者は救いたい。



もちろん、10人の仲間たちが一番大切だから、みんなに怪我をさせた奴なら殺すけど。

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