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「直樹くんもこっちに来ようよ…、俺たちあんなに辛い目に遭ったでしょ？、能力者だけの世界だったらそんなこともなくなるんだよ…？」
「俺、は…、涼くんたちの方に行く」
震える唇を噛み締めながら、ゆっくりと言葉を紡ぐ直樹。
「直樹、お前も甘い理想掲げるの？」
「そっちの、能力者だけを助けるってところが納得できないんだ！能力者だけじゃなくて、ちゃんと街の人たちも助けなきゃ、」
「街の人たち？俺たちに怯え俺たちを迫害したあいつら？あんなやつらこっちに置いていけばいいんだよ。能力者じゃなく、信じきっている政府に殺されるなら本望なんじゃない？」
「瑞稀くん！そんな言い方」
優斗に腕を掴まれ、それを力を込めて振りほどく。
「うるさいな…。相変わらず、優斗はぬるいよね。…おいで一世」
「うん。瑞稀くん、」
「…涼くん、」
「うん、大丈夫だよ直樹…」
一世は俺たちの方へ歩み、直樹は涼に支えられるように向こう側へと進む。
「龍我はそっち、なんだよね、」
「ごめん雄登、…。俺は幸せな世界が欲しいの。、みんなが笑顔でいられるように、能力者も非能力者も関係なく助けたい」
龍我は向こう側へと行ってしまい、俺、龍斗、蒼弥、雄登、飛貴、一世と涼、優斗、龍我、大昇、直樹に分かれる。
「ハッ、ずいぶん綺麗に分かれたね」
「ねぇ、考え直してよ、、話したらわかるよ。ね？」
苦しそうに顔を歪めて、俺たちに言う直樹。
ごめん、そんなの言われるだけで変われるほど甘い考えじゃないんだよ。
「お前たちは、事の顛末が見えてない。お前らが助けようとしたって街の奴らはそれを拒むよ？それでみんなが巻き込まれて死ぬなんて、耐えられない。なんでそんなに優しい考え方すんの？死ぬぞ」
なるべく凄んで言うと、龍我や大昇たちを守るように一歩前へ出る涼。
「瑞稀」
今まで聞いたことも無いような、静かで圧のある声で俺を制する。
「俺は、そうやって死んでも本望だと思ってるよ。俺たちが今生きているのだって、助けてくれた人たちのおかげだ」
いつになく静かに、淡々と声を紡ぐ。
「助けてくれたのはみんな能力者だった？そんなことないよね。街の人でも助けてくれた人はいた。そんな人たちのためにも、俺は瑞稀の計画には乗れない」
涼の言っていることが人道的ではあるんだろうね。
賛成はできないけど。
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mikimouse113(プロフ) - みてます！続きがとても気になりますので、更新お願いします！ (8月2日 20時) (
レス) @page35 id: f361a4a466 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 見てます！お気に入り登録してて、通知きたのでやったー！ってなりました笑。楽しみにしているので、頑張ってください！ (2022年1月30日 18時) (レス) id: 883434db0a (このIDを非表示/違反報告)
なみ(プロフ) - 続きが気になるのでこれからも続けて欲しいです。 (2022年1月30日 15時) (レス) @page35 id: 8ba7a3616d (このIDを非表示/違反報告)
青翠(プロフ) - MHJSさん» ありがとございます！もう少しで夏休みなのでそのころには書けると思います… (2020年8月5日 20時) (レス) id: aaa39c0267 (このIDを非表示/違反報告)
MHJS(プロフ) - めっちゃ続きが気になります！更新頑張ってください！！ (2020年8月4日 20時) (レス) id: b282a5f7e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青翠 | 作成日時：2018年9月24日 8時
