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流石に涼や龍斗、龍我、雄登も起きてリビングにやってきたようで全員で顔を見合わせる。
「なに、あれ…？」
「分かんない、街の方からした、…よね」
「政府の仕業だよ…、きっと」
窓から外を見ると、街はおろか、王が住む城も燃えている。
元から飾りのような王だったけれど、もしや政府が潰そうとしたんだろうか。
「、許せない」
「俺たちの平穏をこれ以上奪うの、？」
「ねぇ、、これからどうなっちゃうの？」
一世が、半ば泣きベソをかきながら縋り付いてくる。
「大丈夫、大丈夫だからな」
優斗に抱きしめられ、しゃくりあげる一世。
怯える龍我を雄登が抱き寄せ、俺と涼は顔を見合わせる。
「瑞稀、俺街の方に確認しに行ってくるよ」
「だめだよ！今外に出たら危ない」
「でも、街の人たちが…！」
「涼！、俺たちは仲間が一番だろ…？そりゃ街の人たちのことだって救わなきゃいけないけど俺たちに何かあったら元も子もない」
説得するために呼びかけるも、涼は断固首を縦に振ろうとはしない。
「俺たち能力者は、こういう時のためにいるんじゃないの？助けなきゃ」
「だめだって！だいたい街の奴らは俺たちのことを救おうなんて思ってもくれなかった！俺たちが施設に入ったのだって、アイツらが能力者を見捨てたからだろ！？」
「それは、」
「自分と異なるものを恐れ、蔑み、追いやる。そうやってアイツらは自分たちだけ生き永らえようとしてるんだよ…っ！」
だんっ、と壁を殴りつけると優斗に止められる。
「今はそんなこと言ってる場合じゃないでしょ」
珍しく冷静な優斗の瞳に見つめられ、思わず目をそらす。
「…俺は何もおかしいことは言ってない。前からずっと、俺は仲間だけを助けられたらいいと思ってた」
「瑞稀、…そんなこと考えてたの、」
ああ、そう言うと思ってたよ。涼はそういうやつだ。優しくて、思いやりにあふれていて、愚かだ。
すべてを救えるわけないじゃないか。
「俺と蒼弥と瑞稀くんは、ずっとこの話をしてたんだ」
「龍斗何言って、」
「今回政府が仕掛けてきたけど、これが無かったってこの世界はずっと続くわけ無かったんだ。能力を持つ支配者と何も持たず数が多いだけの支配されるものたち、二種類がいてこのまま暮らせると思うのが間違いだよ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
続きます。ここら辺から重くなります…。死 ネタあるかも。
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mikimouse113(プロフ) - みてます！続きがとても気になりますので、更新お願いします！ (8月2日 20時) (
レス) @page35 id: f361a4a466 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 見てます！お気に入り登録してて、通知きたのでやったー！ってなりました笑。楽しみにしているので、頑張ってください！ (2022年1月30日 18時) (レス) id: 883434db0a (このIDを非表示/違反報告)
なみ(プロフ) - 続きが気になるのでこれからも続けて欲しいです。 (2022年1月30日 15時) (レス) @page35 id: 8ba7a3616d (このIDを非表示/違反報告)
青翠(プロフ) - MHJSさん» ありがとございます！もう少しで夏休みなのでそのころには書けると思います… (2020年8月5日 20時) (レス) id: aaa39c0267 (このIDを非表示/違反報告)
MHJS(プロフ) - めっちゃ続きが気になります！更新頑張ってください！！ (2020年8月4日 20時) (レス) id: b282a5f7e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青翠 | 作成日時：2018年9月24日 8時
