＊ ページ11
風を感じ目を閉じる。
次に目を開けると、見覚えのない大きな建物の前だった。
「ここ、にいるの？」
「うん、そのはず」
今すぐに殴り込みたい気持ちを抑えていると優斗に肩をポンポンと叩かれる。
「絶対無理すんなよ」
「ん、分かってる」
「入るよ…、準備いい？」
「うん」
瑞稀くんが古びた屋敷のような外装の建物の扉を開けると、にっこりと笑う青い瞳の男に出迎えられる。
「っ、俺たち以外の瞳の能力者が、なんでこんなとこに！？」
「、…っ、お前か、龍我と飛貴にあんなことをしたのはっ！」
「ん？龍我…、飛貴…、聞いたことないなぁ。、…あ、ひょっとして、朝の散歩の時にちょっかいを出してみたあの二人かなぁ？」
ひょろひょろしてて脚の長い子と、元気のいい子の二人組。あの二人が龍我と飛貴？俺の予想アタリ？と笑いながら首を傾げる男。
雄登が脚を高く上げて顔面を蹴ろうとすると、スパンッと足首を掴んで止められる。
「ッ、！」
雄登が脚を勢いよく引いて下ろすと、楽しそうに声を上げる男。
「やるじゃん！楽しそう♪ふふっ、」
無駄に整った顔をしている男が、俺たちを品定めするかのように見てくる。
「っ、」
瑞稀くんが火を放つと、ヒョイっと物陰に隠れる男。
物に当たった炎は、瑞稀くんが命令するまで消えないはずなのにジュッと音を立てて消えていく。
「ふふ、俺は能力者だけど科学的なことも好きでさぁ、いいっしょ、この家！君たちが俺に勝てるかな？」
「、優斗…、隠れてて」
実用的だけど戦いには不利な優斗を背中で庇い、男にかかる重力を重くする。
「っ、重っ、誰の能力…？いい能力じゃん、」
家と怒りの所為で力がうまく操れなくて、神経を更に集中させると鼻血が流れてくる。
「ッ、あ、」
「、ゔっ、ってーな、」
ヘラヘラした笑みを封印した男が壁を叩くと扉が開いて出てくる紫の瞳をした男。
「あ？慧くん、これ誰？」
「んー？侵入者。勝手に入って来ちゃってサァ、叩きのめしてよ、ゆーや」
「てか、ココ体重いんだけど…、」
「ダイエットにいいじゃん」
「うるさーい！」
目をカッと開いた紫の男の手から出たレーザーで雄登の二の腕を焼かれる。
「雄登っ！」
「っ、！大丈夫だから！、」
自身の氷で腕を冷やしながら部屋を黒い氷で包む雄登。
ほうっと白い息を吐くと、瑞稀くんが手を前に出す。
「本気出すぞ」
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mikimouse113(プロフ) - みてます！続きがとても気になりますので、更新お願いします！ (8月2日 20時) (
レス) @page35 id: f361a4a466 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 見てます！お気に入り登録してて、通知きたのでやったー！ってなりました笑。楽しみにしているので、頑張ってください！ (2022年1月30日 18時) (レス) id: 883434db0a (このIDを非表示/違反報告)
なみ(プロフ) - 続きが気になるのでこれからも続けて欲しいです。 (2022年1月30日 15時) (レス) @page35 id: 8ba7a3616d (このIDを非表示/違反報告)
青翠(プロフ) - MHJSさん» ありがとございます！もう少しで夏休みなのでそのころには書けると思います… (2020年8月5日 20時) (レス) id: aaa39c0267 (このIDを非表示/違反報告)
MHJS(プロフ) - めっちゃ続きが気になります！更新頑張ってください！！ (2020年8月4日 20時) (レス) id: b282a5f7e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青翠 | 作成日時：2018年9月24日 8時
