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“兄弟”［れんはし］#童子切さんリクエスト ページ16

・一般人
・林蓮音くんと



涼side



三年ほど前、ママが再婚した。



相手はママと同じ職場の人で、俺と同い年の息子がいる人だった。


俺と蓮音がこんな関係になるなんて、ママもお義父さんも思いもしなかっただろう。



今も気がついてはいないだろうし。



「あッ、、蓮音…、んっ」



「涼、つらい？痛い？」



「んん、大丈夫、」



女の人の身体と違い、受け入れるためにはできていない器官で蓮音のモノを受け入れる。



ママもお義父さんもいない部屋で、犯してはならない禁忌を犯 す。



少しの罪悪感を抱えながら。



甘い口づけを交わし、互いに愛の言葉を囁く。



「や、ッんん…、」



「りょう、ッ」



「…は、ッ、」



弄ってくる手は冷え切っていて、コイツは本当は俺が欲しくはないのかもなんて馬鹿なことを考える。



義理とはいえ兄弟で、なによりも男同士で。



こんなことおかしいってわかってるけど俺たちはきっと運命だと思うから。



一目会った時からわかった。俺はコイツを待ってたんだって。



まだ若いくせに何言ってるんだって思われるかもしれない。でも、本当なんだ。



熱くて、優しい欲が注がれる。



互いを強く求めながら達すると、何かを得たような大きなものを失ったような気持ちに苛まれる。



「蓮音、先にお風呂行ってきていい？」



「待ってよ、俺も一緒に入る」



細い腕で掴まれ、縋るように手を絡められる。



「…うん、」



求められることは嬉しいし、俺だって蓮音のことを強く求めている。



なのに、なんでこんなに苦しいんだろう。



「りょう、またなんか考えてるの？」



「蓮音、」



「おバカなんだからあんまり考えると頭痛くなっちゃうよ？」



無邪気に笑う蓮音に、抱きしめられる。



「俺たちは兄弟なんだから、ずっと一緒にいようね」



「うん、」



“兄弟なんだから”



蓮音は、何度も何度もこの言葉を口に出す。



どんな気持ちでこの言葉を言っているのか俺にはわからない。



俺にわかるのは執着されているという、コイツには俺だけがあればいいんだという事実だけ。



俺も、それさえあればいい。



ずっと二人でいよう、兄弟なんだから。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



短いですかね…？しかも全然過激じゃない…すみません。



割と気に入っちゃったのでこのままあげさせてください。申し訳ありません。



アンケートの方のリクエストも消化します！



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