コードブルー＜もう1度あの空で3＞

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三「Aは赤ちゃんを産むと決めた。

　 大好きだった彼との子だから、2人分の愛情を注ぐんだって。

　 幸せにするんだって言ってたわ。

　 でも、その願いが叶うことはなかった。

　 ある日、Aが乗ってたヘリに毒物を飲んで倒れた患者が運ばれたの。

　 その場では毒物を飲んでるなんて分かるわけない。

　 患者はヘリで吐いた。今回みたいにね。

　 そして吐瀉物を浴びたAは意識不明の重体になった。

　 目を覚ますことはおろか、植物状態になる可能性が高かったって。

　 でも、幸いなことに意識はもどった。

　 、、、。でもね。

　 あかちゃんが、、、、っ。

　 あかちゃんが流産になってしまったの。」




白「、、、っ？！」




三「Aはそれから笑顔が少なくなった。作り笑いも多くなったわ。

　 それはそうよね、、、。

愛する人とその人との赤ちゃんを両方失くしたのだから、、、。

　 全てを話してくれたとき、Aは心も身体もボロボロだった。

　 泣きじゃくるAを目の前にして、私はただ、、、っ

　 ただ、そばで聞くことしかできなっかった、、、っ」




　すべてを聞き終わったとき私は、もう何も考えれなかった。



　ただただ、涙があふれてとまらない。



　今まで、Aが背負ってきたと思うと心が痛かった。



　そしてなにより、私が、気づいてあげれなかったことの悔しさの方が大きかった。



　私は今まで、Aの何を知っていたのだろう。



　ううん。なにも知らなかったんだ。



　知ったつもりで浮かれてたんだ。



　、、、っごめんね、、A。こんな私を許してくれますか、、、？



　


　気が付くと三井先生も泣いていた。



　初めてかもしれない。三井先生が泣くのをみたのは。




白「三井先生。」





三「ん？ごめんなさいね、、、っ」




白「私がこんなこと言える立場ではないんですけど、、、

　 三井先生はAにとって大きい存在だと思います。

　 だから、自分を責めないでください。、、、すいません、上からで」




三「いいえ。ありがとう。自分を責めないのはお互いさまよ？」




白「え、、、？」




三「Aはあなたたちをすごく信頼してる。

　 だからこそ話さなかったのよ。Aすごく迷ってたわ。」

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