次郎姐さんの酔いどれ ページ6
あれから、加州君と一緒に、さばの味噌煮とお味噌汁と、ホウレン草のおひたしを作って、皆で晩御飯を食べた。
その後はお風呂に入る順を決めてもらい、俺が一番風呂になって、入ってきたんだが…
風呂から出れば、凄い事になっていた。
まず、加州君が男に戻った次郎姐さんに張り倒されてるし。
長谷部君は何故か号泣
どうしたら、こうなるんだ？
ひとまず加州君の上に乗っかる次郎姐を降ろす事にする。
貴「おい、次郎…降りろ。加州君が潰れてる。」
次「嫌だ。Aが構ってくれるなら降りる」
貴「ハイハイ。いくらでも構ってやるから降りろ。」
テキトーに返事を返すと、俺をジトーと見る次郎姐
次「そんなテキトーな返事じゃダメ！」
貴「バレたか…おら、降りんぞ。」
そう言いながら、俺は次郎を抱き抱える。
貴「っ…さすがに、人になった次郎は重い…」
刀姿の次郎はまあ、振り回せていたのだが、さすがに、成人男性(しかもかなり巨体)となっていては重たくて、半ば引きずるように加州君から降ろしてやった
加「あ〜…助かった…」
加州君はやっと解放されたと、私の横に座り直す。
次郎は引きずった時に側にあった、ちゃぶ台の脚に頭をぶつけ酔いが醒めた見たいで、姐さんに戻った。
あ、そうだ。
貴「加州君、これ、今日店で買ってきたんだけど、俺が選んだから…気に入らなかったらごめん…」
そう言って恐る恐る、加州君に今日買ったヘアゴムを渡す
加「え、なになに〜」
ヘアゴムのラッピングをといて行き、出てきた赤い秋桜を見つめて微笑んだ
貴「えーっと〜…」
加「うん！すっごい可愛い！ありがとね！」
嬉しそうに、早速髪を秋桜で結う加州君
貴「ごめん、せっかく結ったのに、次お風呂加州君だよ」
そういうと、そうだったと風呂場に駆けてく加州君
私は加州君の背中を見送った後、次郎姐からの視線に気が付き振り替える
次「むぅ〜！ちょっと、私のは無いわけ?」
あちゃ、拗ねてる
貴「ちゃんとあるよ。ほら、次郎姐！」
次郎姐にも同様に渡すと次郎姐は丁寧にラッピングをといて、紫の秋桜を取り出す
次「あら、紫の秋桜ね…てか、お花を選ぶ所は女の子ね！」
貴「そうか？」
次「そうよ。ちゃんと女子力有るわよ♪」
俺にもちゃんと女子力有ると言ってくる次郎姐
あー…でも、無いには等しいんだろうな、なんて思った。
まあ、今更合っても何にもなんねぇけどな…
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初桜 - はじめまして！この作品とても面白いで！！次郎太刀押しだったのでこの作品に出会えて良かったです。更新楽しみにしてます。 (2016年2月19日 16時) (
レス) id: 3f8854c3dd (このIDを非表示/違反報告)
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