141話 眠り姫〜伊月side〜 ページ18
琴音が見つかって早くも2週間が経った
それでも琴音はまだ眠り続けている
伊月「今日は良い天気だな〜……昨日は雨だったのにさ」ナデナデ
琴音「……」
琴音の更に伸びた髪を撫でる
サラサラした黒髪で綺麗だ
伊月「琴音……悪かったよ……あの日、俺が飲み物を間違えなかったら……違った事になってたのかな?」
琴音「……」
伊月「琴音、好きだ……愛してる……お前自身が好きなんだよ……俺は」ギュッ
手を握るとホンノリ温かい
そう言えばアイツは冷え症だったな……
伊月「従兄からもちゃんと守るからさ……俺がお前を守るから……」ポタッ
視界がボンヤリと滲む
伊月「……だから……早く起きろよ……」
琴音の手に俺の涙が落ちていく
伊月「つっ〜……ダメだな、俺って……飲みもん買ってくるよ……待っててくれよ?琴音」ギシッ
琴音「……」
伊月「……」チュッ
琴音の頬に1つ、キスを落とす
お伽噺ではこれで目が覚める筈だが……琴音は眠ってる……
伊月「あ〜恥ずかし///ちょっと行ってくるな///」ガラッ
柄にも無い事をして、赤くなったであろう顔を隠しながら俺は飲み物を買いに部屋を出た
伊月「……」チラッ
太陽の光に照らされて眠る琴音は……
お伽噺に出てくる眠り姫の様だと切なく思う
パタン……
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タンゴ(プロフ) - 和音りぃあさん» 『面白い』と言って頂きありがとうございます!!気紛れ更新になりますがこれからもよろしくお願い致します!! (2017年5月22日 20時) (レス) id: 9b37aaf70f (このIDを非表示/違反報告)
和音りぃあ(プロフ) - 面白い...!いつも楽しみにさせてもらってます♪更新頑張ってください(゜∇^d)!! (2017年5月22日 20時) (レス) id: 3b408c28be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タンゴ x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2017年2月3日 20時