137話 もう少し…… ページ14
琴音「……ハァ…ハァ」ヨロヨロ
膝が笑ってる……
身体中が痛い……
記憶を頼りに夜の町を歩く
今の所、追っ手は無い
琴音(あそこに偶然安室さんがいて助かったな……)ハァ…ハァ…
彼はワザと転び、従兄の足止めをしてくれた
そうじゃなかったら……きっと……捕まっていただろう
琴音「……っ……ぐっ」ヨロヨロ
一歩……また一歩と歩く
裸足で路地裏を歩いた為、両足から血が出ていて痛むがそれでも進む
あの温かい場所に帰る為に……
琴音「……き……伊月」ヨロヨロ
帰ったら何を言おう……?
『ごめんなさい』?
『会いたかった』?
琴音(それも言わなきゃ……だけど……)ハァ…ハァ…
従兄に監 禁されて……穢されて……
そして初めて分かった……
初めて知った……
あの感情を……
琴音(最初は……やっぱり……)フッ
『伊月、______……』
ガツッ!!!!
琴音「あ"……ぐっ……!?」ドサッ
スティンガー「あ〜あ、あと少しだったのに残念だったネ〜♪」ニコニコ
琴音「あ"……あ"ぁ"」
痛い……
頭から生暖かい物が流れていく
『殴られた』のだと地面に倒れてから気がついた
スティンガー「今…は……ト厳……な…ゃ……ね?リ……ちゃ…♪」
霞んでいく視界と聞こえにくくなった聴覚
琴音(あぁ……もう……嫌だ……)
琴音(こんな事になるなら……姉さんが死んだ日に……全部……)
『キオクガゼンブナクナレバヨカッタノニ』
段々とボンヤリしていく脳ミソに逆らえず
僕は深い場所に墜ちて行った
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タンゴ(プロフ) - 和音りぃあさん» 『面白い』と言って頂きありがとうございます!!気紛れ更新になりますがこれからもよろしくお願い致します!! (2017年5月22日 20時) (レス) id: 9b37aaf70f (このIDを非表示/違反報告)
和音りぃあ(プロフ) - 面白い...!いつも楽しみにさせてもらってます♪更新頑張ってください(゜∇^d)!! (2017年5月22日 20時) (レス) id: 3b408c28be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タンゴ x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2017年2月3日 20時