118話 助けたかった〜伊月side〜※エロ系、汚物表現注意 ページ43
画面が変わりベッドのある部屋が映った
ベッドの上には両手を柵に繋がれた琴音が寝ている
スティンガー『アハッ♪起きなよ』ペシペシ
琴音『……ん』
画面の向こうの琴音は瞼を開く
伊月「……ッ」
鼓動が早くなる
『見ては行けない』と頭では思うのに体が動かない
嫌な汗が背中を伝う
琴音『やだぁ!!やだ!!む……っ!!うっ!!』
目の前が真っ白になっていく
画面が滲んで見えにくい
琴音『やぁ!!……触んな……で!!』
スティンガー『君ってウソつきだね、ドロドロじゃん♪ウソはダメだから躾はチャントしてあげるね?』
声だけが嫌でも耳に入ってくる
琴音『やぁぁあああ!!!!?いたぁ……っ!!痛いぁぁ!!!』
スティンガー『煩いなぁ……ホント可愛くないね』
伊月「……」ギリッ
琴音『やだぁ!!……き!!……いつ……き!!』
伊月「……!?」バッ!!
琴音『い……つき!!伊月!!』
呼ばれて顔を上げる
画面には従兄に汚されている琴音の姿……
伊月「……ッ!!」グッ!!
胃から逆流する感覚
荒くなる息を必死で落ち着かせようとするが追い付かない
灰原「……伊月さん、コッチよ」クイッ
哀ちゃんに手を引かれトイレに案内された
ドアを閉じ胃の中の物を吐き出す
テレビから離れても耳にこびりついている琴音の悲鳴
遠くなる意識
それに俺は逆らえなかった
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作者名:タンゴ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2017年1月12日 12時