91話 壊れていく日常 ページ15
琴音「……俺も伊月が好きだよ……友人として」
伊月「違う!!俺は琴音が好きなんだよ!!恋愛の意味で!!」
やめて……
琴音「そんなの……友情を恋愛と履き違えてるだけだろ……」
伊月「違うって!!俺は本気でお前が!!琴音を愛してるんだよ!!」
やめて……
琴音「だからそれは……」
伊月「好きなんだよ!!琴音!!お前が!!」
そんな時まで『柊琴音』の名前を言うのは……
頭の中がぐちゃぐちゃになる
自分がそう呼ばれる様にしたのに
自分が『僕』を捨てたのに
どうして……
琴音「……ッ!!!」ドンッ!!
伊月「こ、琴音……?」
琴音「……い」ボソッ
伊月「お、おい……やめろよ……」サァア
琴音「俺は……僕は琴音じゃない!!」
琴音「何で?……何で?僕を見てくれないの!!?」
琴音「琴音が良いの!!?僕はいらないの!!?」
琴音「もう分かんないよ!!僕は何なの!!?ただの道具!!?」
琴音「もうやだよ!!僕は琴音じゃない!!琴音じゃない!!」
一言一言、声がでる度に何が崩れていく様な感じがした
もう……あの楽しかった頃には……
戻れないの……?
92話 割れた音〜コナンside〜→←90話 すれ違い〜伊月side有〜
23人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:タンゴ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2017年1月12日 12時