どうせならﾀﾋんであげる【灰谷兄弟】

苦味 ページ12

もう７月

あの日から若干二人に心を開いた。

ア「よかったやん、めちゃ仲良さげで。」

『そんなことないよ。
前よりかは減ったけどいまだに殴られるし。』

ア「そういえばあの二人はアンタの病気のこととかは知っとんの？」

『・・・・・。』

ア「あー。アンタ教えとらんのやね。」

『うん。なんか教える意味もないと思うし。
おかあさんみたいになったら嫌だし。』

ア「アンタのおかあさんまだ続いとるの⁉信じれんわ！」

『アヤメ、落ち着いてｗ
最近家にいないから大丈夫、ありがとう。』

ア「そうなん？なんかあったら言ってよ！じゃあまた明日。」

お互いに手を振って別れる。

『・・・言おうかな。』





in灰谷家

『・・・ただいま。』

・・・・・

誰もいないな。

アヤメにはああ言ったけど最近二人は家にいない。

夜の街へ出かけていて、いつも大人の匂いがした。

かといって両親もいないので結局は一人だ。

『さみしｗ』

自分を笑ってベッドにダイブする。

ｳﾞｰｳﾞｰ

静かな部屋に携帯のバイブ音が響く。

『・・・誰？』

画面を開いてみてみると


蘭
海行くぞ。


『へ？』

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