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76話 ページ32

炭治郎side




今日で【ときと屋】とはお別れだ。




鯉夏さんへ挨拶をしに行く。





炭治郎「鯉夏さん。不躾に申し訳ありません。俺は【ときと屋】を出ます


お世話になった間の食事代などを旦那さんたちに渡していただけませんか?」




鯉夏「炭ちゃん…その格好は…」




炭治郎「訳あって女性の姿でしたが俺は男なんです」





鯉夏「あ、それは知ってるわ。見ればわかるし…声も」




炭治郎「えっ?」





鯉夏「男の子だっていうのは最初から分かってたの。何してるのかなって思ってはいたんだけど……」





……まさかバレていたとは。






なんか悔しい。むん





鯉夏「事情があるのよね?須磨ちゃんを心配していたのは本当よね?」





炭治郎「はい!それは勿論です!嘘ではありません!


いなくなった人たちは必ず助け出します」





鯉夏「ありがとう。少し安心できたわ。私ね…明日にはこの街を出て行くのよ」




炭治郎「そうなんですか!それは嬉しいことですね!」




鯉夏「こんな私でも奥さんにしてくれる人がいて…今本当に幸せなの。でも、だからこそ残していく皆のことが心配でたまらなかった

嫌な感じのする出来事があっても私には調べる術すらない…」




炭治郎「それは当然です。どうか気にしないで笑顔でいてください」




鯉夏「……私はあなたにもいなくなってほしくないのよ。炭ちゃん」




鯉夏さんのそんな言葉にじいんと心が弾んだ




ぺこっとお辞儀をして去ろうとすると




鯉夏「……Aにも言っておいてくれないかしら。私がこの街から出ること」





炭治郎「!!」





鯉夏「なんとなくわかってたの。Aがこの街にいること。炭ちゃん、よろしくね」




鯉夏さんからは悲しそうな匂いがした




炭治郎「…俺からは伝えません。鯉夏さん。どうかこの街を出ることは鯉夏さんの口から直接伝えてください。きっとその方がAさんも喜びます」




鯉夏「でも、どこにいるのかなんて……」





炭治郎「鯉夏さんが探さなくたってAさんから来ますよ!俺の勘です!」




鯉夏「そうね……ありがとう炭ちゃん」





嬉しそうな匂いをただよわせた鯉夏さん。これで安心だ。




もう一度鯉夏さんへお辞儀をしてときと屋の屋根へ登った

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朱槻(プロフ) - 名無しになりたいフリー好きさん» ご丁寧にありがとうございます!!!楽しんでもらえて何よりです!!! (2019年11月24日 15時) (レス) id: 1d1b547a78 (このIDを非表示/違反報告)
名無しになりたいフリー好き(プロフ) - 朱槻さん» いつも楽しく読ませて貰ってます!ななふといいます!夢主ちゃんかっこよ…キラキラ (2019年11月23日 17時) (レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
朱槻(プロフ) - もっささん» ありがとうございます!!励みになりますっっっ!!!頑張ります!!!!!!!! (2019年10月14日 21時) (レス) id: 1d1b547a78 (このIDを非表示/違反報告)
もっさ(プロフ) - 凄く面白かったです!!続き、楽しみにしてます! (2019年10月14日 16時) (レス) id: 487c093ca1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:笹ノ原 | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年10月2日 21時

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