深澤さん家。03

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［はーい！］

寝てる翔太を抱っこしたまま片手で
蓮と手を繋ぎ玄関に向かう

『蓮ドア開けて？』

［うん！］

亮「れんおはよ！」

涼「れんおはよ！しょーただいじょーぶ？」

ドアの向こうには元気な亮平と
しょぼんとして翔太の心配をしてくれる涼太

［りょーた！りょーへー！おはよ！］

『亮平、涼太おはよう！翔太は大丈夫だよ？
心配してくれてありがとう。
照も朝忙しいのにごめんな？』

照「いや、全然！それより翔太は？」

『さっきやっと落ち着いて寝たところ
多分夜ほとんど寝てないと思う…』

照「今日はじっくり翔太と向き合ってやってよ
翔太の調子に戻らないなら蓮うちに泊まらせるし」

『ありがとうね。
蓮も甘やかしてやらないとだからさ』

照「考えすぎんなよ？なんかあったら
俺か優吾に連絡すること！
蓮のお迎えも俺が行くから
とりあえず今日は翔太最優先で居てあげて」

『ありがとう。』

照「よし！蓮行こっか！」

［うん！パパ、しょーたいってくるねー！］

『頑張ってな〜？楽しんでいっぱい遊んでおいで？』

［うん！］

亮平と涼太と3人で手を繋ぐ蓮を見送って
寝てる翔太をソファーにおろして2人の時間。

色素の薄い少し茶色がかった
サラサラな髪をそっと撫でながら
答えが返って来ない質問をしてみる。

『翔太？何があったの？怖い夢みた？
どこかしんどい？パパに教えてよ…』

同い年の子に比べたらちょっとゆっくりな成長
紫外線に弱い真っ白なお肌、
ちょっとずつ大きくなる手
いつも助けてもらう側だった翔太が
今は年下のお友達を助けてあげて、
昔に比べたら泣く回数もうんと減った。
翔太も強くなってるんだなぁ…

『翔太は今何が怖い？不安？
パパと蓮はずっと一緒にいるよ？』

人に自分の気持ちを伝えるが下手くそで
いつもいっぱいいっぱいになって
泣き続けて周りを困らせるよね。

でもね？パパ向き合うって決めたの
翔太が自分の言葉で話してくれるまで
ずっとお話聞くって決めたの。

『大丈夫だよ…お前は十分強い子だよ…』

ぷにぷにのほっぺをつついても
起きる気配はない。

…だから大丈夫だと思ってた。

「パーパー！れーん！どこぉ！
わがままいわないからきらいやだ！」

庭に出て洗濯物を干してると
翔太が泣いて叫んでる声が
聞こえてきて慌てて部屋に戻る

『翔太ごめんね？パパ居るよ？怖かったね？』

また翔太を抱きしめた

「はっｯ…パパぁ…ｸﾞｽﾞｯ…はぁっ…れん…」

『翔太ゆーっくりね？蓮は保育園だよ？』

〇→←◎ 大丈夫。

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