深澤さん家。03

◎ パパの宝物 ページ20

照の家でサプライズパーティをしてもらい
我が家の王子達を連れて我が家に帰宅。

「しょーたもーねる…」

［れんもー…］

お泊まりからのパーティーで疲れたのか
既におねむな王子達。

『もうお風呂入ってきたから寝ていいよ？
ちゃんとおトイレ行ってね？』

《はぁい…》

「れんいくよぉ…」

［んぅ…］

2人が手を繋いでトイレに行って

『翔太、蓮、おやすみ』

《パパおやすみ〜またあしたね〜》

『うん、また明日ね』

部屋に入るのを確認して1人ソファーで
ぼーっとする時間。

『あ、プレゼント…』

パーティーでみんなにもらった
誕生日プレゼントを見ることに

『はは、やっぱり亮平は上手だなぁ〜
涼太もめっちゃ上手だなぁ…』

涼太と亮平の成長に感動しつつ

『照と佐久間のアルバム…』

翔太と蓮が生まれてすぐに病院にきて
照が撮ってくれた2人の写真から始まって
色々な初めての瞬間や
思い出がたくさん詰まっていた。

『これ入園式じゃん(笑)』

ギャン泣きの翔太と亮平が写ってる
保育園の入園式の写真。

『ついこの間だと思ってたけど
こうやってみると大きくなったなぁ…
そっか…もう5歳だもんな…』

どの写真にも
涼太や亮平や照や佐久間がいて
みんなで成長してるんだなって
改めて実感する。

『そりゃ俺も28歳になるわな…(笑)』

最後のプレゼント…

『なんでこんなでかいんだろ(笑)』

大きな袋を開けてまずは
筒状に巻かれた画用紙を開く

『シナモンとザリガニも家族か…(笑)』

画用紙には手を繋ぐ俺と翔太と蓮
それとシナモンとザリガニ(笑)

『ちょっと絵上手くなってんじゃん(笑)』

何を隠そううちの王子は画伯(笑)
でもちゃんとわかるレベルまで
絵が上手になっていることにびっくりした。

『この箱でかくないか？(笑)』

袋の中に入っている大きめの箱

『ん？チケット？期限なし？』

チケットと書かれた紙の束。
チケットと書かれた紙をめくると

“パパのおてつだいするけん”
“パパにぎゅーしてあげるけん”
“パパをよしよししてあげるけん”
“パパといっしょにねてあげるけん”

『なんだよこれ…(笑)』

他にもいろんな俺へのサービス券があった。
俺ほんと涙脆くなったなぁ…(笑)

“れんとざりがにとりにいくけん”
“しょーたとしなもんみにいくけん”
“げーむせんたーにいくけん”

『これ翔太と蓮がしたいだけじゃん(笑)』

自分の願望が詰まった券も何枚かあった(笑)

『っ…まじか…これはセコいだろ…』

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