深澤さん家。01

◎ 保育園1年生 ページ31

夜中にカメラロールを見返して
ふと思い出す双子が保育園に通い始めた頃。

―2年前

『翔太〜蓮〜保育園いくよ〜？』

「やぁ！(泣)」

［なぁい！(泣)］

仕事で新しい大きなプロジェクトが
始まるので2歳になった翔太と蓮を
保育園に入れたが通い始めて1週間。
朝は2人とも大号泣。

2人にまだぶかぶかの制服を着せて、
幼馴染の佐久間が働く保育園に向かう。

『着いたよ〜？』

「やー！パーパー！(泣)」

［なぁい！やぁ！(泣)］

こんなにも泣かれると俺も離したく無くなる。

佐「おー！今日も泣いてんね！(笑)」

困ってる俺を助けに来てくれた佐久間。
佐久間が居ないと俺は2人を保育室に
連れていくこともできない

『あ、佐久間おはよう、今日も大号泣だよ(笑)』

佐「通い始めはみんなこんなもんだよ(笑)」

『なんか心苦しい…』

佐「気持ちは分かるけどね(笑)
さっ！翔太〜蓮〜おはよ〜？
今日もここまで来れたの偉いね？」

「しゃっくやぁ！パーパー！(泣)」

佐「さっくん嫌かぁ…
でも翔太は今日さっくんだよ？(笑)」

と佐久間が翔太を抱っこする。

［パパ〜！(泣)］

俺が蓮を抱っこしてお部屋に向かう。

佐「蓮〜？康二来てるよ？」

［…ﾋｸｯ…こーじぃ？］

まずは蓮を落ち着かせる。
翔太は時間がかかるから。

佐「康二〜蓮来たからお迎え来てあげて〜？」

康「はぁい！れーん！おあよ！」

と康二くんがやって来て蓮に手を伸ばす

［こーじ…］

康二くん大好きな蓮は泣き止んで
康二くんに手を伸ばす。

『蓮行っておいで？』

［ん…］

と蓮を降ろせば康二くんが手を繋いで

康「ほっく！れんきたぁ！」

と蓮を中に連れてってくれた。

北「お！蓮おはよう！
今日も保育園これてえらいね？
蓮大丈夫だよ、みんなと今日も頑張ろうね？」

と蓮を抱きしめくれる北斗先生。

そして次は翔太の番。

佐「翔太もここまで来れたの偉いね。
今日もみんなと頑張れる？」

って頭を撫でながらずっと抱きしめてくれてる。

「やぁ！ない！かえる！(泣)」

佐「今日も帰りたいの？」

『翔太〜？パパお仕事だよ？』

っていつものやり取りをしてたら

涼「しょーた！」

「…ﾋｸｯ…りょーた…」

大好きな涼太の声が聞こえて泣き止む翔太

亮「やだぁぁぁぁ！こわぃぃぃ！」

翔太よりも大号泣な亮平を抱っこして
困り顔の照。

涼「しょーたいこ！」

「やぁ…」

涼「りょーたといくの！」

佐「涼太待ってくれてるよ？」

「りょーた…」

涼「いこ！さっくん！」

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