深澤さん家。01

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樹「どういたしまして、シナモン可愛いね？」

「ん、しなもかあいい…」

人見知りの翔太が樹に懐いた頃

［パパー！］

『どうした？』

［しんちゃくえた！］

『ザリガニじゃん！よかったな！』

蓮の手にはザリガニのキーホルダー

『ありがとう言った？』

慎「ちゃんとありがとう言ってくれました！」

『お！偉いな』

って頭を撫でてやると
翔太がぽてぽて歩いてきて

「しんちゃ…」

と慎太郎の服の裾を掴む

慎「ん？翔太くん！名前覚えててくれたの？」

「しょーた…」

慎「翔太って呼んでいいの？」

「ん…」

慎「ありがとう。よろくね？翔太」

と優しく抱きしめてくれた慎太郎

「ん！」

これが当時2歳の双子と2人の初めまして。
そこから2年が経った今

「じゅりぃぃぃ！」

樹「なんだよ翔太(笑)
あ、翔太これあげる！似合うと思うよ？」

「じゅりありがと！パパもらった！」

『いっつもごめんな？』

樹「いや、俺が翔太に着て欲しかったから(笑)」

「パパシナモン！みてー！」

『いいじゃん着てみ？』

樹「翔太服についてる帽子かぶってみ？」

「わぁ！しょーたシナモン！」

『樹。お前天才か？』

樹「翔太きたら絶対可愛いと思って
速攻買ったよね(笑)」

樹は翔太にめっちゃ貢ぐ一方で

［たろ！］

慎「あ、蓮これ着て？(笑)」

［ん？…ザリガニ！パパ！ザリガニ！］

『え？』

慎「蓮１回着てみて？？」

［パパ！れんザリガニー！］

慎太郎がくれたのはザリガニの着ぐるみ

慎「どう？気に入った？」

［うん！ありがとう！ザリガニ〜！えいっ！］

慎「うぉ！やられた…」

［きゃはは！］

慎「あったかくなったらまた取り行こうな？」

［うん！］

こちらもすっかり大親友。
双子は何かあればすぐに
「じゅり！」［たろ！］
そう呼ばれる2人も満更でも無い様子。

暇さえあれば電話かけてきたり
俺が家のことを出来るように
2人を預かってくれて4人で出かけたり
俺が1番助けて貰ってる
双子にとって初めての大親友。

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